くらし 《特集》市報で伝わる。(3)

■市報しものせきが出来るまで
市民の皆さんが、普段何気なく目にする「市報しものせき」のことをもっと身近に感じて、そして違った目線で楽しんでいただけるように、制作側の物語を少しご紹介します。

1.広報企画・デザイン会議
市報発行の約1~2カ月前に開催します。

(!)市報しものせきは、下関市広報戦略課の職員で作っています!
会議の前に…
関係部署から掲載依頼

情報収集

記事の選定

レイアウト案の作成
・どのようなデザインにする?
・共感してもらえる切り口は?
・伝えたいことは何?
・誰に見てほしい?

2.関係部署と打ち合わせ
関係部署と何度も話し合い、記事の方向性などを具体化します。

▽ポジティブ
・こんな切り口はどうでしょう?
・取材に同行しますよ。一緒に頑張りましょう!

▽ネガティブ
・私たちは何をすればいいですか?
・まだ何も決まっていないです。

3.取材
現場に出向いて、下関で活躍する人、最新の出来事を取材。興奮と緊張の時間です。
・インタビューも撮影も職員がします。

4.製作
パソコンの専用ソフトを使って原稿入力、編集、レイアウトなどの作業をします。
・印刷会社に原稿データを送付します。

5.校正
文章の誤字脱字、文法の間違い、表記の統一などを入念に確認し、修正します。
・36時間後、印刷会社からゲラ(試し刷り)を受け取ります。

〜表記方法〜
分かりやすく、読みやすい文章を心掛け、情報が読者に正確に伝わるように工夫しています。
・簡潔な言葉遣いに
例えば…
記者会見を行い→記者会見し
検討することにしている→検討する

・堅苦しい官庁用語は使わない
例えば…
所定の手続き→決められた手続き
当該→その

6.最終確認
印刷物の色の仕上がり、QRコードの公開日などをチェック。市役所内の掲示板で関係部署が確認します。

7.印刷
インキ濃度を数値化し、正確に色彩を表現します。

8.納品
完成!

■よくある! 市民の皆さんからの声
▽QRコード
・スマホの操作が苦手です。QRコードの削除を検討してください。
・記事の関連情報をスマホでチェックできるから便利です。

QRコードは、紙面にURL等を掲載することに比べて、掲載面積の節約ができます。
「必要最低限の核心情報を紙面に掲載する」という市報の編集方針は従来通りのまま、より詳しく知りたい方のためにQRコードを活用することで、利便性の向上を図っています。

▽店舗情報の掲載
・毎月、市内にあるお薦めの飲食店を連載してください。特に若い世代は興味あると思いますよ。

行政として公平性を維持する必要があり、明らかに特定の事業者に利益をもたらす内容は掲載できません。
一方、市民の皆さんの嗜好的情報の需要があることも承知しています。市の関連事業で、公共性が認められるものに限り検討します。

▽市報しものせきは紙?デジタル?
・市報をデジタル化し、紙を廃止することでコスト削減をお願いします。
・高齢になり、市報を紙で見るありがたみを感じます。

市民アンケートの結果から、市政情報の入手方法について、年代・性別ごとに活用する媒体に特徴が見られました。効果的に情報伝達するには、各属性を意識した戦略的な広報をすることが重要だと考えています。
現時点で、特に高齢世代の紙媒体へのニーズがあることから、市報(紙)を廃止する予定はありません。今後、より良い広報の在り方を考える中で、紙媒体へのニーズの変化を注視し、最適な情報発信を目指します。

毎月、皆さんからの感想をお待ちしています。