くらし 令和7年度の施政方針~岩国市の主な取り組み~(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県岩国市
- 広報紙名 : 広報いわくに 令和7年4月15日号
市議会3月定例会で福田良彦市長が表明した施政方針を紹介します。施政方針とは、市政運営に対する基本的な考え方や主要な施策を示したものです。
■はじめに
現在、策定を進めている次期総合戦略において、「人口減少の抑制」と「地域活力の向上」を目指し、岩国の更なる魅力を引き出し、刻々と変化する情勢にも柔軟に対応し、またスピード感を持って、全力でまちづくりに取り組んでいきます。
◆まちづくりの将来像を実現するための7つの基本目標
1.市民一人一人がいきいきと暮らせるまち(健康・福祉)
▽子育て支援の充実
・出産後1年以内の母子に対して心身のケアや育児のサポート等を行うことで、母親の身体的な回復と心理的な安定を促進し、母親とその家族が安心して子育てできるよう、新たに通所型や居宅訪問型を追加した産後ケア事業の拡充を図ります。
・妊娠期から出産、子育てまでを一貫して、身近で相談に応じ、様々なニーズに即した必要な支援につなぐため、伴走型相談支援の充実を図ります。
・保育士の確保に向けて、新規の就職や潜在保育士の復職を支援することで、市内保育園の受け入れ態勢の充実を図ります。
・利用者の利便性の向上や保育所業務の効率化のため、情報通信技術の導入に取り組みます。
▽健康づくりの推進
・市民一人一人が健康への意識を高め、健康づくりに取り組むことができるよう、地域の関係団体や企業とも連携・協働し、生活習慣病予防や、心の健康に関する情報発信に努めます。
・定期的な健診受診の大切さを伝えるとともに、集団けんしん予約システムを導入し、健診の予約環境を整えます。
・帯状疱疹ワクチンが原則65歳を対象とする定期接種となることから、定期接種の対象とならない50歳、55歳、60歳を対象に、本市独自の基準による任意接種への助成を始めます。
▽高齢者が安心して生活できる体制づくり
・敬老優待乗車証の交付やタクシー料金、錦川清流線や柱島航路の運賃の助成を実施し、高齢者の生活や社会参加を支援します。
・安定した介護保険サービスが提供できるよう、市内の介護保険サービス事業所に就職した介護福祉士や介護支援専門員に対する給付金の支給を引き続き実施するほか、資格の有無にかかわらず、初めて介護職員として就職した方や復職した方に対する支援を実施することで、介護人材の確保に努めます。
▽障害者が安心して暮らせる地域づくり
・発達障害児に対する適切な支援が身近な地域で受けられるよう、支援機関との連携を強化し、発達障害のある子の育児を経験したペアレントメンターとの交流会を通じ、家族等に寄り添った支援に取り組みます。
・障害者の自立と社会参加の促進を図るため、障害者手帳アプリ「ミライロID」のほか、情報通信技術の活用を進めます。
▽医療体制の堅持
・山口県や医師会等の関係機関と連携を図り、地域の実情に応じた医療体制の構築、医師・看護師等の確保や育成支援等に取り組みます。
・特に、安定的な周産期医療体制の確保に向けて、市内の分べんを取り扱う医療機関に対して、引き続き、産科病床を確保するための支援を実施するとともに、周産期医療を担う関係機関と連携し、山口大学から小児科医の派遣を受けて臨床・研究等を行うなど、医療提供体制を充実させるための支援に取り組みます。
・中山間地域の中核病院である市立美和病院の移転新築について、令和7年7月の開院に向け、整備を進めます。
▽いこいと学びの交流テラス整備事業
・福祉センター機能や科学センター機能などで構成される「いこいと学びの交流テラス」は、令和8年度の供用開始を目指し、引き続き、整備を進めます。
・「いこいと学びの交流テラス」と藤生駅を結ぶアクセス道路の整備について、早期の完成を目指して取り組みます。