くらし 令和7年度の施政方針~岩国市の主な取り組み~(4)

5.豊かな心を育む教育文化のまち(教育・文化)
▽地域と一体となった教育力の向上
・コミュニティ・スクールや地域協育ネットを基盤とした小中一貫教育の仕組みを生かし、学校、家庭、地域の連携・協働により、子供たちの豊かな学びや育ちを支援します。
・部活動の地域移行について、昨年3月に策定した「岩国市学校部活動の地域移行に向けた取組方針」に基づき、本市の子供たちが将来にわたりスポーツ・文化活動の機会を確保できるよう、中学生の部活動の受皿となる地域クラブの運営の在り方等について検証を行い、運営モデルの構築を図ります。

▽教育環境の充実
・引き続き、トイレの洋式化や特別教室への空調整備に取り組んでいくとともに、老朽化した施設の改築や改修を進めます。
・GIGAスクール構想により市内の小・中学校に整備したタブレット端末について、更新時期を迎えることから、中学校から順次、新たな端末の整備を進めます。

▽文化・芸術の推進
・岩国市文化芸術振興財団等と連携し、「文化芸術創造都市」の実現を目指します。
・美和文化会館の改修など、市民が文化・芸術に気軽に触れ、多彩な活動を創造・発信できる環境づくりを進めます。

▽文化財の保存・活用
・錦帯橋の世界文化遺産登録に向けた取り組みとして、国内有識者や海外専門家から得られた、これまでの知見を踏まえ、世界遺産登録推薦書素案を作成します。
・市民や山口県、関係団体と連携しながら、世界遺産暫定一覧表に記載されることを目指して、文化庁に対し積極的な働き掛けを行います。
・国の重要文化的景観に選定された、横山・岩国にまたがる城下町地区において、文化的景観の価値を保存・継承するため、岩国高校記念館の改修を進めるとともに、歴史的な資源の活用による城下町のにぎわいの創出に取り組みます。
・令和7年度から岩国徴古館の改修設計を行い、新たな博物館の建設と連携を図りながら、整備を進めます。

▽生涯学習の推進
・本市の生涯学習の中核となる中央公民館の令和8年度の供用開始に向け、引き続き、整備を進めます。

▽スポーツ活動の推進
・「全国高等学校総合体育大会アーチェリー競技大会」やGPSアプリを活用したナビゲーションスポーツイベントを開催し、市民が気軽にスポーツに親しめる機会の創出に取り組みます。
・愛宕スポーツコンプレックスなどを活用したスポーツ合宿の誘致促進を図り、更なるスポーツ交流人口の拡大を図ります。
・県立武道館の整備について、建設工事が開始されることから、引き続き、令和10年度の供用開始に向け、山口県と連携していきます。

▽国際交流の推進
・本市の地域特性を生かし、英語教育や国際交流が充実した「英語交流のまちIwakuni」の実現を目指し、取り組みます。
・この取り組みの一つとして、JR岩国駅東口に拠点施設として開設した「英語交流センター PLAT(プラット)ABC(エービーシー)」において、利用者のニーズをくみ取りながら、英語の学び・学び直しや日本人と外国人が楽しく交流できる場の提供に努めます。
・姉妹都市交流について、沖縄県宜野湾市との姉妹都市の提携や、鳥取県鳥取市との姉妹都市提携30周年記念事業の実施、米国ワシントン州エベレット市への青年海外派遣事業の実施など、国内外における相互交流の推進に努めます。

6.多様性を尊重し、支えあいと協働で暮らしを支え、育むまち(市民協働・多様性)
▽地域づくり活動の促進
・令和6年度に策定した「岩国市地域づくり協働推進計画」に基づき、各事業を推進するとともに、地域活動の拠点となる集会施設の整備をはじめ、自治会や市民活動団体などの多様な主体が協働し、地域課題を解決するための支援に取り組みます。
・いわくに市民活動支援センターを市民活動の拠点として、支援サービスやサポート事業の充実を図り、更なる市民協働体制の強化を進めます。
・過疎化や少子高齢化の進行が著しい中山間地域においては、地域をけん引するリーダー等の人材育成、地域おこし協力隊や集落支援員といった外部人材の活用などにより、地域の課題解決と活性化を図ります。

▽人権啓発・男女共同参画の推進
・人権に対する意識や知識、実践力を高める取り組みを継続するとともに、多様性を受け入れるための理解と配慮の促進を図ります。
・「第4次岩国市男女共同参画基本計画」に基づき、男女共同参画社会の実現に向けた各種施策を総合的かつ計画的に推進します。