子育て 【特集02】それ、本当に“しつけ”ですか?

■こどもの笑顔を守るために~どならず!たたかず!こどものやる気を引き出すコミュニケーション~
児童虐待は、特別な家庭だけで起きるものではなく、身近なところで起きています。
体罰や強い叱責は「しつけ」のつもりでも、子どもの心と身体を深く傷つけてしまうことがあります。その予防には、親子間の信頼関係を築くことが不可欠です。子どもと向き合うときに大切なのは、怒鳴らず、叩かず、気持ちを伝え合うことです。
親子の日常のコミュニケーションを見直し、子どもの気持ちに寄り添い、安心できる関係を築くことを目指しましょう。

■しつけと虐待は違います
◇しつけ
・子どもの成長や自立を促す
・理解・納得・繰り返しの学習
・子どもの安心感や自尊心を育てる
・共感・愛情を基本とする
・「大切にされている」と感じる
・社会性や自立心の向上

◇虐待
・大人の欲求や感情で子どもをコントロール
・暴力、脅迫、過剰な制限、無視
・子どもの心身に傷やトラウマを残す
・怒り・苛立ち・支配的感情が中心
・「怖い・嫌だ・傷つく」と感じる
・心身の発達に悪影響、信頼関係の破壊

■『機中八策(R)』を市民講座で学んでみませんか
~どならず!たたかず!こどものやる気を引き出すコミュニケーション術~

「機中八策(R)」では、行動が「ブルーカード」(暴力的コミュニケ―ション)と「オレンジカード」(非暴力的コミュニケ―ション)に分けられます。
「機中八策(R)」は、非暴力コミュニケーションの切り札として、誰でも選ぶことのできる対応策です。

◆こんなとき、何色のカード(言葉)を切っていますか
・あなたが「して欲しいこと」を子どもが「してくれない」
・あなたが「して欲しくないこと」を子どもが「した」とき

◇オレンジ 「私のしたことは、これでいいんだ」という自信・自己肯定感・効力感が育ちます!
『ほ』ほめる・認める
『ま』待つ
『れ』練習する
『か』代わりに行動を示す
『が』環境づくり
『や』約束
『き』気持ちに理解を示す
『を』落ち着く

◇ブルー
『ひ』否定
『ど』怒鳴る・たたく
『い』嫌味を言う
『お』脅す
『と』問う・聞く
『ぎ』疑問形
『ば』罰を与える
『なし』なじる(人格否定)

子育て中のご家族だけでなく、地域の大人一人ひとりの「気づき」と「行動」が、児童虐待の予防に大きな力となります。
ぜひ「機中八策(R)」の市民公開講座にご参加ください。

日時:11/28(金)15:00~17:00
講師:杉並区役所子ども家庭部参事(機中八策(R)提唱者) 渡邉直氏
対象・定員・参加料:
・対象 一般市民保護者地域関係者
・定員 100人程度(申込不要)
・参加料 無料
会場:地域医療連携支援センター

問合せ:子育て支援課こども家庭センター『ここいく』
【電話】23-1225