- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県柳井市
- 広報紙名 : 広報やない 令和7年4月10日号
令和7年度当初予算は、本年3月に市長任期の満了を迎えたことに伴い、骨格予算※として編成しました。具体的には、人件費や扶助費等の義務的経費、庁舎等施設の維持管理経費、継続して行っている事業などを中心に、必要最小限の経費を計上しています。
政策的な判断を伴う事業や新規事業などに係る経費については、今後いわゆる肉付け予算として補正計上する予定です。
※骨格予算とは…市長選挙時期などにより政策的な判断が難しい等の事由から、必要最小限の経費のみを計上する予算のこと。また、これらの事由が解消した後に、政策的経費や新規事業費などを加える補正予算を「肉付け予算」といいます。
■一般会計の概要
今年度の予算規模は、181億8,200万円で、前年度当初予算額(203億9,500万円)と比べ22億1,300万円減少しています(△10.9%)。これは予算編成方針に基づき骨格予算として編成したためで、政策的な判断を伴う事業や新規事業などに係る経費については6月議会で補正計上する予定です。
■歳入の状況
市税は47億6,583万2千円で、前年度と比べ3.7%の増加を見込んでいます。個人住民税の定額減税終了や法人収益の動向を踏まえた増収などを見込んだものです。
繰入金は6億3,634万円で、前年度と比べ17.1%の減少を見込んでいます。骨格予算の編成に伴い歳出予算の計上を必要最小限に留めたことにより、基金繰入金が減少したためです。
諸収入は6億8,637万4千円で、前年度と比べ17.3%の増加を見込んでいます。水道事業を柳井地域広域水道企業団に統合し、一般会計職員を同企業団に派遣することに伴う給与負担金の計上などにより増加したためです。
市債は16億3,210万円で、前年度と比べ55.5%の減少を見込んでいます。骨格予算の編成に伴い建設事業費が減少したことに加え、近年進めてきた大規模事業が完了したことなどによるものです。
■歳出の状況
人件費は退職手当が減少する一方、給与改定による増加や水道事業の柳井地域広域水道企業団への統合に伴い、同企業団に派遣する職員の人件費を一般会計に計上したことなどにより、前年度と比べ3.8%増加しています。
扶助費は児童手当制度拡充の通年実施による支給事業費の増加や子どものための教育・保育給付事業費の増加などにより、前年度と比べ6.8%増加しています。
公債費は過去に借り入れた市債の一部の償還が終了したことなどにより、前年度と比べ2.6%減少しています。
普通建設事業費は骨格予算の編成により建設事業費の計上を控えたことに加え、近年進めてきた大規模事業が完了したことなどにより、前年度と比べ62.3%減少しています。
物件費は物価高騰の影響や国のシステム標準化に伴う電子計算システム運用管理費の増加などにより、前年度と比べ17.5%増加しています。
■一般会計予算額の推移
■特別会計の概要
今年度の予算規模は85億6,307万4千円で、前年度当初予算額(86億4,281万6千円)と比べ7,974万2千円減少しています(△0.9%)。これは主に国民健康保険事業で被保険者数の減少に伴う保険給付費の減少および後期高齢者医療事業で広域連合が示す納付金の減少を見込んだことによるものです。
■一般会計歳入
▽用語解説
・自主財源…市が自主的に収入できる財源
・依存財源…市独自で収入額を決められない財源
・市税…市民税、固定資産税、たばこ税など
・地方交付税…地方自治体の行政サービスが一定水準を確保できるよう国から交付されるもの
・国庫(県)支出金…市が行う事業に対して国や県から交付されるもの
■一般会計歳出(性質別グラフ)
▽用語解説
・扶助費…社会保障制度の一環として支給される経費
・人件費…職員等に勤労の対価として支払われる経費
・公債費…市債を返済するための経費
・普通建設事業費…道路など社会資本整備に要する経費
・補助費等…各種団体への助成金等に支払われる経費
問い合わせ:財政課
【電話】22-2111 内線441