くらし 令和7年度当初予算が成立 新たな医療・介護・福祉・子育て体制の基盤を作る予算(1)

一般会計:45億1,000万円
特別会計:15億7,517万7千円
公営企業会計:3億3,929万9千円
総額:64億2,447万6千円

令和7年度の当初予算などを審議する「阿武町議会3月定例会(令和7年第1回定例会)」が2月28日から19日まで(20日間)開かれ、議案28件と諮問1件、発議1件、全員協議会での報告3件について、それぞれ原案どおり可決または承認されました。
令和7年度の阿武町一般会計の予算総額は昨年度から14億8723万円(36.3%)の増額です。
当初予算の主要事業を「7つの柱」に沿って説明します。

1.「誇りと活力ある仕事づくり」(産業・経済・労働・雇用・働き方)
▼農業関係
▽第一次産業の担い手確保に伴う公営住宅建設事業(2400万円)
第一次産業の担い手確保のため、担い手が優先的に入居できる公営住宅を建設します。

▽農産物生産強化のための支援事業(1億5400万円)
県営ほ場整備事業福田地区が整備から40年以上経過し、用水路等の施設の老朽化が著しいことから、ポンプ施設、暗渠排水の整備を行います。

▽キウイフルーツモデル園地整備事業(1900万円)
阿武町の果樹農業の振興を図るため、奈古地区ほ場整備による、キウイフルーツモデル園地を造成します。

▼畜産関係
▽特産無角和牛ブランド化推進事業(7485万円)
無角和牛肉のブランド化を推進・加速化するため、新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)によるシティブランディングに取り組むと共に、ブランド化に携わる地域プロジェクトマネージャーや飼養管理を中心とする集落支援員の活動を支援します。

▼商工業関係
▽産学連携事業サポート事業(20万円)
企業の技術・生産効率の向上、事業拡大等のために、企業と学校が連携して取り組む事業に対して支援を行います。

▽町内事業者DX推進事業(50万円)
町内事業者のDX推進を図るため、キャッシュレス決済導入、ECサイト構築等のデジタル化にかかる町内事業者の取り組みを支援します。

▽エネルギー・食料品価格等高騰対策商品券事業(1896万9千円)
エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受ける町民の家計支援を目的として、商品券を全町民に交付します。

2.「個が尊重される生活づくり」(福祉・介護・医療・社会保険・男女共同参画・人権)
▼福祉関係
▽阿武町元気盛り上げポイント事業(49万3千円)
健康づくりやボランティア、行事の参加等を促すため、ポイント事業を実施し、ポイントを貯めた方を対象に町内で使用できる商品券を配布、またはあぶペイのポイントを付与します。

▼介護関係
▽清ヶ浜清光苑設備更新事業ほか(603万4千円)
養護老人ホーム清ヶ浜清光苑の設備更新及び駐車場舗装工事を実施します。

▼医療関係
▽診療所等複合施設建設事業(8億1000万5千円)
阿武町の医療体制の維持を図るため、令和8年度の運用開始を目指し、新たな診療所等の整備を行います。

▽なご診療所運営事業(4735万3千円)
阿武町の医療体制の維持を図るため、新たな診療所ができるまでの間、福賀診療所の巡回診療としてなご診療所を運営します。

▽母子保健DX事業(391万3千円)
妊産婦および乳幼児向け健康サービスの強化を目的として、母子健康手帳アプリ「母子モ」を活用した妊産婦・予防接種・乳幼児健診のデジタル化を段階的に実施します。

▽子育て世代包括支援センター運営事業(405万円)
妊娠期から子育て期にわたるまで切れ目なく包括的な子育て支援を実施します。

▽脳血管疾患予防事業(94万9千円)
町の健康課題である脳血管疾患の発病予防を目的として、日本高血圧学会や大阪大学の指導のもと、萩市と協働で高血圧予防や生活習慣病予防に取り組みます。