- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県阿武町
- 広報紙名 : 広報あぶ 令和7年10月号
■一般質問第3回定例会 9月10日
▽市原旭(いちはらあきら)議員
Q.(一社)あぶナビによる地域活性化について
A.地域プロジェクトマネージャーを活用して活性化をめざす
問:道の駅やキャンプ場等の拠点整備は進んだが、ここをきっかけに、当初、(一社)あぶナビがイベント開発を通じて、人やお金を周辺地域に誘う目的だったと聞いているが、現状は。
町長:
町外から外貨を獲得し、持続可能な稼げる仕組み等の創造を目標に、行政に頼らない民間の組織を令和3年度に立ち上げた。
しかし、様々な課題が浮かび上がり、「若い視点の未来志向の新組織で再出発すべきでは」となり解散し、その後、法人化し現在に至っている。
他市町の成功例は、いずれも民間組織出身の経験者が専門的知識で主導されている。
今回、事業を活用し地域プロジェクトマネージャー制度に乗り換え、立て直しを行った。
来町者が自然にふれ、海の恵みを味わい町全域での交流・消費活動に繋げていただきたい。
Q.県道益田阿武線のガードレールおよびポール撤去および側溝の清掃の要請について
A.県道の維持管理については引き続き県に要請していく
問:
床並の道路側のガードレールや支柱が邪魔で幅が狭くスクールバスは、積雪時の危険回避が出来ない。
側溝に枯葉等が詰まり降雨時に水が道路上を横断する危険性がある。
冬期には、凍結の危険性もある。県が掃除しないのなら町で代行の対応を。
町長:
県によると側溝の清掃等の管理は、道路パトロールで著しいとされた箇所であれば予算内で検討するとの返答だった。
県道であるため町での代行は難しい。
ガードレールや支柱の撤去、更には日常における側溝にたまった枯葉等の除去等、維持管理の徹底も併せて、県に要望していく。
Q.バス(福賀線)廃止の具体的な代替案は
A.高校生の通学やあぶ診療所への移動等に対応できる仕組み ミニバンタイプの車両変更も視野に検討を進める
問:利用者が極めて少なく空気を乗せて走っていると揶揄され廃止も仕方がないと思うが、代替案を示さないと混乱し不満を生むのでは。
町長:
1便あたりの乗車数は、福賀便1便あたり平均0.66人、宇田郷便は1便あたり2.3人である。
そんな中、1560万円の赤字補填を続けるのは、困難である。
基本的にはデマンド交通に工夫を加えた形で高校生の通学、あぶ診療所への移動等に対応出来る仕組みやミニバンタイプの車両変更も視野に検討を進めて行く。
Q.あぶ診療所について
A.新診療所の施設完成は来年7月を予定遠隔診療ができる「専用診療車」は令和10年度の運用開始予定
問:開設に向けてのスケジュールと今後の展開および遠隔診療の概要は。
町長:
今年の9月1日から「阿武町国民健康保険あぶ診療所」を開始。
診療日数も0.5日増やして、週3日とした。
どの地域でも医師が不足しており医師の確保を各方面と協議している。
新診療所の施設完成は、令和8年7月を予定し、準備を整え同年10月1日には、週5日診療の診療所をスタートさせたい。
電子カルテを導入した事で、遠隔(オンライン)診療が可能となる。
医師不足が深刻化し、町民の高齢化が進み、通院が困難な患者さんが増加することが想定されるので、「専用診療車」を令和9年度内に導入し、令和10年度の運用開始を考えている。
Q.公設町営塾等の今後の展望は
A.町長としても教育環境の整備に積極的に関わりたい
問:
平成27年4月の教育委員会制度の改正で、町長と教育委員会が教育行政について協議調整する「総合教育会議」が設置されることになり、町長が教育の目標や施策の基本的な方針となる「大綱」を策定することになった。
今回の取り組みは、それを受けて町長なりの教育改革だと推測している。
これは、他の市町を一歩も二歩もリードしていると感じるが、今後の展開は。
町長:教育委員会との連携を密にしながら、町の宝である子どもたちの教育環境の整備や学力向上対策も含めた教育行政に、町長として積極的に支援していきたい。
