くらし 議会だより 上板町議会 「一般質問」(1)

■前田 忠道 議員

◇質問1.鳶谷川の管理について
(1)上流部崩落の対応の進捗状況について、鳶ケ谷川上流の砂防区域指定に向けての対策はどこまで進んでいるか
答弁:建設課長
鳶ヶ谷川上流部の崩落について、徳島県より砂防事業採択を国に確認した結果、「原因者においてその対策を施すことが事業採択の条件である」との回答を得た。原因者にどのような対策を施すのかを説明していただくための準備を整えているところ。
(2)中流域の改修工事の測量設計についてはどこまで進んでいるか
答弁:建設課長
本設計は完了しているが、町道と交わる橋梁、個人の進入路、管理用道路の幅員等の詳細設計はこれからになるとの事。
(3)下流域の堆積土砂の浚渫工事について
答弁:建設課長
徳島県の担当者に確認したところ、必要に応じて浚渫を行うが、現状では十分注意して見守るとの事。町としても大雨等の際には十分注意して状況確認をしていきたい。

◇質問2.ため池(関堀池)の廃止について
(1)ため池の安全対策として、大雨が降った時の対応はどのように計画しているか
答弁:産業課長
ため池の廃止を進めている。これまでの貯水機能を喪失させることで、廃止後には流入する沢水や雨水を自然に流下させることが可能となるため、豪雨や地震など大規模な災害時の堤体の決壊リスクが除去できる。
(2)廃止するため池(関堀池)排水の流末関堀谷川下流の堆積土砂等の対応について
答弁:産業課長
下流において土砂の堆積や竹木が繁茂しており、浚渫が必要とされる箇所がある。地元住民の要望を受け、令和2年11月に河川管理者である徳島県県担当課に地元要望として浚渫の依頼をしたが、未着手であったことから、令和6年11月に再度要望をしている。今後、ため池廃止や下流接続水路の改修計画があるため、建設課と連携を取り早期に浚渫に着手してもらえるよう、要望したい。

■上原 勝利 議員

◇質問1.新ごみ処理施設について
(1)土成町、吉野町の周辺住民から積替保管施設の使用を認めない申し入れ書が組合に出されたと新聞報道があったが、原因・問題点の究明を願う
答弁:環境保全課長
20年で稼働を止める約束が守られなかった事。ごみの焼却はしないが、臭気問題を心配しての申し入れである。今後も理解を得るよう説明を続ける。
(2)5月24日・25日の両日、周辺住民向けの説明会を開催したが、周辺事業対策費として3億円を拠出する協定書案が示されたが、説明を
答弁:環境保全課長
今までも継続していた費用はこれからも道路改良、施設や公園の整備等に対して行う。上板町の分担費は年間約1,800万。3年間で6千万円弱となる。
(3)ごみ処:理場建設予定地の地権者との賃貸借契約交渉終了が3月末で終わるとの事だったが何が原因で5月末迄伸びたのか
答弁:環境保全課長
契約の遅れが新ごみ処理施設計画に、すぐさま影響を与えるものではない。
(4)8月以降、山口県迄ごみ運搬作業が始まるが、運搬作業に対して1億4千万円が支払いされるとなっている。未だにこの使い道が解らないように思われるが
答弁:環境保全課長
車両確保費には車両購入費は含まれない。運搬業務に係わる前の作業人員の確保、臭気対策、車両改造費等の事前の準備費用である。
(5)新ごみ処理場では固形燃料にする手前の段階で再商品化事業者に引き取ってもらう方式で進めるのか
答弁:環境保全課長
こちらの処理方式に合う業者をいくつか選び、視察など行い選定していく。選定方法も検討の段階である。仕分け作業はこれから検討していく。

◇質問2.技の舘について(検証)
(1)設立年月日、総事業費は
答弁:産業課長
平成9年11月28日 7億9,700万円
(2)設立の趣旨は
答弁:産業課長
町の観光拠点として、藍染めや阿波和三盆糖製造の見学や体験を通じ伝統産業を守り育てる目的。
(3)過去5年間の利用状況は
答弁:産業課長
直近2年間は約1万8千人。
(4)指定管理費用として2,200万円とあるが詳細を知りたい
答弁:産業課長
施設の管理費、光熱費、人件費、その他経費。
(5)指定管理はいつから、どういう理由で
答弁:産業課長
令和3年4月1日より業務委託。最初は町管理として直営していたが、指定管理委託の方が経費が安くなると言うことで委託。
(6)指定管理に年数契約はあるか
答弁:産業課長5年契約、令和7年度で更新予定。
(7)年間2,892万円の予算計上されているこの費用に疑問を感じるが
答弁:産業課長
ジャパンブルー上板に委託しているが、対費用効果は数字では表せないと考えている。

◇質問3.歴史民俗資料館について
(1)設立年月日、総事業費は
答弁:教育委員会事務局長
昭和63年4月1日 土地2,961万円。建築費1億2,880万円。設計費415万円。合計1億6,256万円。
(2)設立の目的は
答弁:教育委員会事務局長
上板町における歴史、民俗考古資料を収集保存し、展示して公衆の観覧に供するとともに活用し、町民の文化向上に資するため。
(3)過去5年間の利用及び状況は
答弁:教育委員会事務局長
令和2年562人(18,590円)、令和3年715人(17,070円)、令和4年1,811人(37,180円)、令和5年810人(51,640円)、令和6年1,119人(30,250円)
(4)今の状態を維持したいのであれば対策が必要と思うが
答弁:教育委員会事務局長
歴史民俗資料館運営委員会という組織があり、そこで何もかも決めているため、提案があったことを伝え、対策を協議することを考えている。

◇質問4.板野町立図書館利用について
(1)すでに板野町への利用負担が20年間(1億円)を過ぎようとしているが、このままの状態をどう思うか
答弁:教育委員会事務局長
この負担金は年間500万円。年額は決して少なくないが、提供されているサービスの質と内容を考慮すると十分に費用対効果があると思う。このままの状態で行きたいと思っている。
(2)上板町の空施設を使って図書館として有効利用してはどうか
答弁:教育長
地域活性化の観点から大変魅力的な意見だが、現状では幾つかの課題もあり現段階での実現は極めて難しいと判断せざるを得ない。課題として専門知識を持つ図書館職員の確保また、運営には選定管理イベント企画など多岐にわたる専門者も求められている。今の時点では、職員数の配置など限られた予算人員体制では難しい。