子育て 34年ぶり2回目 文化部のインターハイ かがわ総文祭2025いよいよ開幕(1)
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- 自治体名 : 香川県
- 広報紙名 : みんなの県政 THE かがわ 令和7年7月号
大会テーマ:讃岐に咲くは才(さい)の花たち
開催期間:7月26日(土)~31日(木)
第49回全国高等学校総合文化祭「かがわ総文祭2025」が、7月26日から始まります。総文祭とは、全国から約2万人の高校生が集い、日頃の文化芸術活動の成果を披露する文化部の祭典で、「文化部のインターハイ」とも呼ばれています。香川県での開催は、1991年度の第15回大会以来34年ぶり。総合開会式やパレード、23の部門大会を県内各地で開催します。演奏や作品からあふれる高校生の若きパワーと情熱を、ぜひご覧ください。
■開幕直前レポート~郷土芸能(和太鼓)編~
全国の和太鼓部が競演 心揺さぶる轟音(ごうおん)を体感せよ!
7月28日(月)から、丸亀市の綾歌総合文化会館アイレックスで開催される「郷土芸能」部門。全国各地に伝わる祭囃子(ばやし)や神楽、民謡、踊りなどの「伝承芸能」と、伝承曲・創作曲を含む「和太鼓」の門によるコンクール形式で行われます。各部門の上位校は新国立劇場で行われる全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演に推薦されます。
全国から37団体の和太鼓部が参加予定の今大会に出場する農業経営高校の「拓心太鼓部」は、同校にある拓心寮の同好会としてし、過去の総文祭で上位入賞の実績を持つ実力校です。大きな大会をはじめ地域の祭りやイベント、道の駅滝宮でのチャリティーコンサートなど、さまざまな場所で演奏しています。
「迫力ある音と響き、“動”と“静”のメリハリのある動きが見どころ」と、和太鼓の魅力を教えてくれたのは、拓心太鼓部の顧問で、郷土芸能部門代表委員の草薙順生(よりお)先生。演奏で一番難しいのは音を合わせることですが、全員の音が一つになったときは、演奏する側だけでなく、見ている側の心を揺さぶります。
総文祭で披露するのは、世界的な太鼓表現師の時勝矢一路(じしょうやいちろ)氏が拓心太鼓部のために作曲し、これまで多くの大会で演奏してきた「将華流伝」。華やかで見応えのある勝負曲で入賞を目指します。
定まった音階を持たない和太鼓ですが、たたき方や強弱の変化で音を奏でられるのが魅力。部員は新入生4人を含め16人。本番に向けてリズム感を合わせて、いい音が出せるよう練習してきました。地元開催の総文祭に出場できるのはとてもうれしいこと。高校生活最後の総文祭を思いっきり楽しみたいです。
拓心太鼓部 部長 環境園芸科3年
藤原和哉さん
■生徒実行委員 座談会 総文祭にかける夏
開幕を目前に控え、委員長と副委員長の3人に、総文祭への思いや意気込みを聞きました。
◎委員長:滝下 塔子さん
丸亀高校3年
◎副委員長:酒井 陽子さん
高松東高校3年
◎副委員長:塩崎 天音さん
丸亀城西高校3年
滝下:高校1年から実行委員になって、これまでを振り返ってみてどうですか?
塩崎:総文祭関係のイベントには全て出席しました!街頭でチラシを配る時、最初は道行く人に声も掛けられなかったけれど、積極的に渡すことができるようになり、自分でも成長したなと思います。
酒井:高松まつりの発表で、総文祭の内容をスラスラ説明できた時は、「実行委員が板についてきたな」と思いました。観客の方にも褒められてうれしかったですね。
滝下:昨年11月にはプレ大会を開催しましたね。進行の課題も出たけれど、それをクリアして本番はもっと良いものにしたいと思います。
酒井:総文祭では、多くの高校生が補助員として協力してくれます。みんなで協力して最高の総文祭にしたいですね。総文祭で注目してほしいところはありますか?
塩崎:パレードではエアゲートに注目してほしいです。大会テーマにもある「才の花」をイメージし、インパクトのある香川らしいエアゲートになったと思います。
滝下:総合開会式は、「香川らしさ」をテーマに、工夫を凝らしています。香川県民も知らない香川の魅力を引き出そうと頑張ってきたので、高校生ならではの開会式を楽しんでもらいたいです。
塩崎:参加する高校生やお客さまも含めて、みんなの笑顔があふれる大会を目指しているので、総文祭を知らない人もぜひ見に来てほしいです。
酒井:総文祭の主役は各部門の高校生。彼らの頑張る姿や活動の成果を、高校生だけでなく大人にも見てもらって、自分の青春時代を思い出したり、文化芸術活動を始めるきっかけにしてくれたらうれしいですね。
塩崎:いよいよ本番間近。実行委員のメンバーと協力してくれる人たちで、香川にしかできない大会にしたいです。本番当日は暑いと思うので、パレードで熱中症などの体調不良者を出さずに、笑顔で終われたらいいなと思います。
酒井:総文祭に関わったことで、今まで知らなかった香川の魅力を発見し、香川がもっと好きになりました。全国の人たちも、香川の土地や人、空気感を楽しんでもらい、香川を好きになってもらえるような大会にしたいです。
滝下:私たちは今まで、生徒実行委員として高校時代の青春を総文祭にささげてきました。総文祭への思いは、各部門の高校生と同じ。本番は部門の参加者、実行委員、協力してくれる全ての人たちとともに、最後まで気を抜かずに総力戦で挑みたいです。