イベント 東讃に2つの新エリア 歴史とアートを巡る夏
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- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県
- 広報紙名 : みんなの県政 THE かがわ 令和7年8月号
◎瀬戸内国際芸術祭2025 夏会期 8月1日(金)~31日(日)[31日間]
8月1日から、瀬戸内国際芸術祭の夏会期が始まります。今回から志度・津田エリアと引田エリアが新たに加わり、地域の特色を生かした作品を展開。新たな出会いと感動が待っています。
■引田エリア
◯手袋が紡ぐ新たな物語
今回から芸術祭の会場となる東かがわ市の引田エリア。古くは強い海風を避けるために船が停泊していたことから「風待ちの港」と呼ばれ、海上交通の拠点として栄えてきました。当時の栄華をしのばせる伝統的な町並みに、ロシア出身の作家レオニート・チシコフ氏とマリーナ・モスクヴィナ氏が、日本一の生産量を誇る東かがわ市の「手袋」をモチーフにした作品を展開します。
作品「みんなの手 月まで届く手袋を編もう!」のメインとなる巨大手袋は、江戸時代からしょうゆ・酒の醸造で繁栄を極めた商家・讃州井筒屋敷で開催された「かぎ針編みワークショップ」で、地域の人たちが約2カ月かけて作ったもの。色や硬さ、伸縮性の異なる古着を細く裂き、かぎ針で丁寧に編み上げ、全長約3メートルの色彩豊かな手袋に仕上げました。
展示場所の「東かがわ手袋ギャラリー」は、建物内を改装。東かがわ市瀬戸内国際芸術祭実行委員会副会長の大字正数(おおじまさかず)さんも、「地元の人が思いを込めて編んだ手袋がどんな作品になるのか」と楽しみにしています。
今回が初参加となる引田エリア。「初回から参加を希望していたが、ようやく念願がかなった。これからは古い町並みと現代アートが融合した地域として盛り上げたい」と大字さん。芸術祭を機に、手袋のまちの新たな物語が始まります。
◯ワークショップ参加者の声 十河多恵子さん
芸術祭の作品づくりという大きなプロジェクトに参加できてうれしく思います。毎年夏休みに孫が帰省するので、作品を見せて自慢しようと思っています。これまで芸術祭に行く機会に恵まれませんでしたが、これを機に他のエリアの作品も見てみたいですね。
◎レオニート・チシコフ
みんなの手 月まで届く手袋を編もう!
◎マリーナ・モスクヴィナ
てぶくろの童話
※詳細は広報紙2ページのイラストをご覧ください。
■松風そよぐ遍路の町に全5作品 志度・津田エリア
四国霊場第86番札所・志度寺の門前町として栄えた志度エリアと、白砂青松の景色が広がる津田エリアが、初めて芸術祭の会場に。さぬき市出身で江戸時代に活躍した発明家・平賀源内や、樹齢600年超の根上がり松と白い砂浜が美しい津田の松原など、地元の歴史や文化、自然から着想を得た作品を展開します。
◎志度
筧康明
Echoes as Air Flows
◎志度
リーロイ・ニュー
メブヤンのバランガイ(メブヤンの船または聖域)
◎津田
ケイトリン・RC・ブラウンandウェイン・ギャレット
時間との対話
※詳細は広報紙3ページの写真をご覧ください。
◆CHECK! 夏会期 おすすめの新作
新会場以外にも、夏会期から公開される新作が目白押し。この機会をお見逃しなく!
◎大島
ニキータ・カダン
枝と杖(支えあうことのモニュメント)
◎大島
梅田哲也
音(おと)と遠(とお)
◎高松港
《ベトナムプロジェクト》
Công Moments
~食と手仕事と雑貨のベトナムマルシェ~
※詳細は広報紙3ページの写真をご覧ください。