子育て 子どもたちがSNSと賢く向き合うために 参議院選挙から見えたSNSの光と影

昨今の選挙では、SNSが候補者と有権者をつなぐ重要な役割を果たしました。
しかし、その一方で、子どもたちが将来、有権者としてSNSと関わる上で知っておくべき様々な問題も浮き彫りになっています。

■ご存じですか?SNSで注意したいこと
SNSには便利な面がたくさんありますが、先日の参議院選挙では次のような問題点や危険性も指摘されていました。

◇ウソの情報やフェイクニュース
事実ではない内容が拡散され、有権者が誤った判断をする可能性があります。

◇心ない言葉、ひぼう中傷
候補者を傷つける投稿が、有権者にネガティブな印象を与えます。

◇外国人差別、排外主義的発言
誇張や偏見に基づいた情報で不安を煽り、差別を助長する恐れがあります。

◇情報のかたより
自分にとって都合の良い情報ばかりを見てしまうことで、考え方が偏り、他の意見を受け入れにくくなる可能性があります。

◇なりすまし、組織的な情報操作
特定の意見が多数派であるかのように見せかける動きも見られます。
これらの問題は、子どもたちが大人になり、社会や政治に関わる際に直面する可能性があります。だからこそ、今からSNSとの向き合い方を学ぶことが大切なのです。

■学校と家庭で協力する情報リテラシー教育
◇小学生(高学年)の段階では…
テレビやニュース、友達の話など身近な情報から、「これって本当かな?」「どこから来た情報かな?」と疑問をもつことが大切です。SNSにおいてはその利点とともに、「間違った情報があるかも」といった危険性について話し合う機会を作りましょう。また、ネットでの言葉遣いや個人情報の扱いに注意すること、困った時に大人に相談できる雰囲気作りも大切です。

◇中学生の段階では…
様々な情報源の特徴や偏りについて考えたり、フェイクニュースを見破る力を養う練習をしたりすることが重要です。SNSの仕組み(フィルターバブル、エコーチェンバー現象など)を理解することも指導すべき点です。また、表現の自由がある一方で、人を傷つける行為は許されないことを理解させましょう。異なる意見を持つ人を尊重することの大切さを教えましょう。

■家庭においては
家庭では、子どもと一緒にSNSのルールを決めたり、日頃からSNSの利用に関心を持ってコミュニケーションを取ったりすることが大切です。また、子どもが困った時にいつでも相談できる雰囲気を作り、疑わしい情報があれば一緒に情報源を確認したり、他の情報と比較したりして、情報の見極め方を教えてあげることが推奨されています。

◎お子様がSNSで困ったことや心配なことがあれば、いつでも学校にご相談ください。

問合せ:教育委員会
【電話】75-6715