- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県新居浜市
- 広報紙名 : 市政だより「にいはま」 令和7年(2025年)4月号
~受動喫煙のない社会の実現を目指して~
喫煙は、さまざまな生活習慣病のリスクになりますが、市民アンケート(2023年実施)の結果では、本市の約9人に1人が喫煙していると回答しています。
市では、「喫煙率の減少」「受動喫煙のない社会の実現」を目標に、タバコに関する正しい知識の普及啓発を行っています。今回は、禁煙治療に積極的に取り組まれているかとうクリニックの加藤院長にインタビューを行いました。
■正しく知ろうタバコのこと Q and A
Q.喫煙にはどのような健康影響があるの?
A.全身のがん、脳卒中、心筋梗塞などの虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、動脈硬化、2型糖尿病発症、赤ちゃんの早産や低出生体重など全身にさまざまな影響があります。感染症を除く日本人の最大死因であり、健康寿命短縮の最大要因です。
Q.加熱式タバコは健康被害が少ないの?
A.加熱式タバコの煙の中には、紙巻タバコとほぼ同じ数の有害成分が検出されています。周囲に広がる臭いが少ないために有害性に気づきにくく、かえって危険です。
Q.受動喫煙にはどのような健康影響があるの?
A.がんや脳卒中、虚血性心疾患などの喫煙で起きる健康影響は全て起きると言っても過言ではなく、乳幼児突然死症候群、喘息や中耳炎などもよく知られています。
Q.効果的な禁煙方法は?
A.タバコがやめられない理由は、ニコチン依存症が原因です。自力での禁煙の試みはほとんどが失敗しています。失敗が少なく、つらさが少ない禁煙外来受診をお勧めします。
Q.禁煙外来ではどのような治療を行うの?
A.貼り薬や飲み薬などでタバコに対する欲求を軽くし、カウンセリングでタバコを吸う癖から離れる方法を習得してもらっています。
Q.治療費は高くはないの?
A.治療対象のほとんどの人に健康保険が適用されますので、治療費はタバコ代よりもずっと安いですし、禁煙後はタバコ代が全て不要になりますので大変お得な治療です。
◆加藤院長からのメッセージ
新型コロナウイルス感染症がまだまだ流行を繰り返していますし、他の感染症の流行にもさまざまな影響を及ぼしています。喫煙で新型コロナウイルス感染率、重症化率、死亡率が高まります。喫煙で各種予防接種の効果が半減することも分かっています。自分と周囲の人の健康と笑顔を守るために、ちょっとだけ勇気を出して禁煙治療に挑戦してみることをお勧めします。
問合せ:健康づくり推進本部 生活習慣病グループ(保健センター)
【電話】35-1070