- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年2月号
自律サポート型学習スペース学VIVA
横田賢治(けんじ)さん
教員としての経験をもとに別の視点から子供達の学びにチャレンジ。
■教育の未来を共に考えよう
私は令和6年3月に、小学1年生の頃からの夢だった「教師」の職を辞し、新たな挑戦を始めました。両親を相次いで亡くし、人生後半を迎える中で、子供たちが本来持つ好奇心と学ぶ力を大切にし、自分らしく幸せに生きる力を育む教育を実現したいと考えたからです。この思いを形にするため、遊びと対話を重視した学びの場『自律サポート型学習スペース学VIVA』を設立しました。
AIが進化し便利な世の中になった今、幸せに生きるために「人間らしさ」がますます重要になります。例えば、自分の価値を信じ、他者と協力して問題を解決する力、学びを社会につなげる力、困難に立ち向かう柔軟性や創造力などです。
私は、子供たちが「自分はここにいていい」「自分にはできることがある」と思える自己肯定感を基盤に、人と支え合いながら未来を切り拓ける力を育む教育を目指しています。
そのために、25年間の教職経験とメンタルトレーナーとしての知識を活かし、子供たちが安心して自分らしくいられる場所をつくり、一人ひとりのペースで学び成長できる環境を整えています。さらに、令和7年からは社会全体の自己肯定感向上に向けた活動にも力を注いでいこうと、子育てや教育に悩む方へ「もっと自分自身を大切にしていこう」と感じてもらうためのカウンセリングやコーチング、親が「自分らしい子育てをしてもいいんだ」と思えるセミナーやワークショップを開催する予定です。
また、SDGsの次の目標とされるSWGs(Sustainable Well-being Goals)の実現には、人間力の育成が欠かせないと考えています。「教育観が変われば世界が変わる」という信念を持ち、子供たちが学びを楽しみ、親子が自分らしく輝ける場をつくることで、子供も大人も笑顔になれる社会を目指しています。この時代の変化の中で、共に教育の未来を考えてみませんか?