その他 (特集)起業にチャレンジ!高校生たちの7カ月間(1)

みなさんは「起業」という言葉にどのような印象を持っていますか?
「成功するのは一部だけ」「才能あふれる人じゃないと難しい」などと一歩引いたイメージがある人も多いかもしれません。
その起業に市内の高校生が7カ月間かけて挑みました。今回の特集はその若きチャレンジャーたちの記録です。

■大洲市高校生チャレンジプログラム(OKC)がスタート
大洲市では合併20周年記念事業の一環として、子供たちに新たな価値を生み出していく精神や姿勢を身に付けてもらおうと、主に市内高校の2年生を対象に一つの働き方として起業・創業についての基礎を学び、大洲市の地域資源や地域課題に触れることで課題を認識し、新しい製品やサービスをテーマにした起業に挑戦する「大洲市高校生チャレンジレンジプログラム(通称OKC)」を令和6年の8月からスタートさせました。

■OKCに参加することで得られること
(1)「企画提案力」が身につく
0から1をつくるために必要なアイデア創出から、アイデアを取捨選択し、商品・サービスを企画する力に加えて、相手にわかりやすく伝え、理解・合意を得ていく提案力も身に付けることが可能。プレゼン力を手に入れることもできます。

(2)「実行力」が身につく
計画にもとづき、必要な人や物、資金や情報を集め、目的を達成するために提案や交渉を行い、物事を前に進める力を身に付けることができます。自らが考えて行動する諦めない力や粘り強さも手に入れることができます。

(3)「大洲」がもっと好きになる
プログラムの過程を通じ、知らなかった大洲市の物産・場所・企業などの魅力を発見することができます。また、地域のさまざまな大人と出会うことで、職業観や人生観を養い、将来の選択肢が増えます。さらには、学校を超えた新たな仲間ができます。

■地域の先輩が講師に
受講生を指導し、支えていく講師役に大洲市内や大洲市出身として活躍する人たちも参加。高校生にとっては単なる授業の先生だけではなく、さまざまな相談ができる頼もしい先輩となりました。

(株)LINK WOOD DESIGN代表 井上大輔(だいすけ)さん
Sa-Rah代表 帽子千秋(ちあき)さん
グラフィックデザイナー 帽子紗貴(さき)さん

■プログラムの記録
(8月)
プログラム初日。「起業とは?」から学び始めます。
まだ緊張が残る生徒たちの心を講師陣がほぐします。

(9月)
夏休みの8月に集中して学んだことを元に事業計画書の作成に着手。
収益モデルや全体的なコストの把握を具体的に考えました。

(10月)
事業計画書の発表に向けて、SNSを活用して講師陣とのやり取りを重ねます。挫けそうになる生徒も講師がしっかりとフォロー。

(11月)
事業計画書の発表会。高校生を応援する市内の経営者のみなさんも参加。貴重なアドバイスを貰い、さらに計画に磨きをかけました。

(12月)
1月のチャレンジ出店に向け、販売の舞台となる地区や店舗を実際に見学し、販売戦略を練ります。
商品をより魅力的に見せる方法を実践的に考えました。

(1月)
今までの成果を見せるチャレンジ出店を開催。見込んでいた売上を全グループが達成。購入者や来場者へアンケートを行い、サービス内容の検証も怠りません。

(2月)
最終的な成果発表。講師から修了証書を受け取る高校生たちの笑顔が印象的でした。

高校生たちは学校や部活動に忙しい中での参加となりましたが「視野が広がった」「お金には代えられない経験ができた」との声が聞かれました。