健康 健康だより

■気をつけたい!夏の感染症
夏によくみられるウイルス性の感染症のうち、ヘルパンギーナ・手足口病・咽頭結膜熱は、子どもの「三大夏風邪」とも言われます。しかし、近年は(冬季に多い)ノロウイルス感染症が夏場にも発生するなど、季節を問わず感染症が流行したり、高齢者がかかると重症化しやすいなどの傾向があります。
ヘルパンギーナ:突然39度以上の発熱や、のどの痛みが出る。のどに赤い発疹ができ、水疱や潰瘍になる。
手足口病:口の中や手足などに、痛みのある数ミリの水疱ができる。高熱は出ないことが多く、通常1~3日で解熱する。
咽頭結膜熱(プール熱):発熱や目の充血(結膜炎)、のどの痛みなどが3~7日程度続く。プールを介した流行も多く、「プール熱」とも呼ばれる。

◇注意!!高齢者の感染
高齢者では感染が長引いて重症化したり、重篤な病気を併発することもあります。免疫力が落ちると、発熱などの症状が出にくくなることもあり、気づかないうちに症状が進んだり、周囲に感染を広げたりすることもあるので注意が必要です。

◇注意!!外出先での感染
夏は、旅行や帰省などで外出機会が増えます。普段と違う環境で疲れたり、体調不良に気づくのが遅れたりすることもあるので注意が必要です。また、帰省や訪問先などで高齢者と接する人も、周囲の人に感染症をうつさないよう配慮しましょう。

◇予防対策は…?
マスクの着用を含めた「咳エチケット」、手洗いや手指消毒、換気などが効果的です。また、医療機関や高齢者施設等の訪問時など、高齢者や免疫力の弱い人と接する際にはマスクの着用が効果的です。

◇その症状は、感染症…?熱中症…?
夏に体調不良となる原因はさまざま。また、感染症だけでなく、熱中症にも注意が必要です。
頭痛やめまい、吐き気、体のほてり、だるさ…など、熱中症に特徴的な症状だけでなく、感染症と似た症状が出る場合もあります。熱中症と思っていたら、新型コロナウイルス感染症だった…ということも。水分を摂り、涼しい場所で休んでも症状が改善しない場合は、感染症の可能性も考えましょう。体調が悪い時は、無理をせず、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

◆多発しています!〔カンピロバクター食中毒〕
生や半生、加熱が不十分な鶏肉料理などによる食中毒が多発しています!「カンピロバクター」は、鶏や牛などの腸管内にいる細菌で、少量でも食中毒が発生し、食べてから1~7日後に、下痢や腹痛、発熱などの症状が出ます。感染して数週間後に「ギランバレー症候群(※手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難などが起こる)」を発症することもあります。

◇予防対策は…?
・鶏肉は充分に加熱して食べましょう(中心部を75℃で1分以上)
・生の鶏肉に触れた調理器具は、洗浄・消毒しましょう(焼肉のトングや菜箸などにも注意)
・生の鶏肉に触った後は、十分に手洗いをしてから、他の食品を取り扱いましょう

問合せ:
・生名支所健康推進課【電話】74‒0911
・魚島保健福祉センター【電話】74-1120