- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県久万高原町
- 広報紙名 : 広報久万高原 2025年4月号
■水星を見よう
新年度が始まり暖かくなった4月下旬、水星が見やすいタイミングがきました。
水星は太陽に最も近く、大きさが地球の5分の2ほどの小さな岩石の惑星です。水星の特徴は長い自転周期です。地球の1日は24時間ですが、水星は約55日もあります。そのうえ、太陽にかなり近いところにあるため、太陽の方を向いている側の温度は430度にもなります。逆に太陽に向いていない方ではマイナス170度と温度差が激しい過酷な環境です。
水星という名前から水があるように思うかもしれませんが、前述のとおり温度が高すぎるために液体の水は存在していません。しかし極の太陽の光が当たらない地下に氷があるのではないかと言われています。こんなに温度変化の激しい水星に水があるとは宇宙の神秘を感じます。
この時期水星は太陽が昇る直前の東の空に低いところに見えます。空が明るくなってきている最中なので双眼鏡を使うと見やすいでしょう。ぜひ朝早起きして見てみましょう。(重藤)
▽学芸員のつぶやき
水星は明るい星ですが、太陽に近いためなかなか見ることができない星です。一年の間に数回見るチャンスがやってくるのでぜひ観察してみてください。
問合せ:天体観測館
【電話】41‒0110【HP】http://www.kumakogen.jp/site/astro/