くらし 6年度財務監査の結果をお知らせします

監査委員による監査・審査を10月15・17・24・25日に実施しました。その結果をお知らせします。

■令和6年度財務監査意見
赤穂英一(えいいち)代表監査委員
菊地幸雄(ゆきお)監査委員

6年度前期(4~9月)の一般会計、特別会計および公営企業会計の財務監査は、地方自治法第199条第4項および内子町監査基準に基づき、各課から提出された調書などを中心に、関係職員からも聴取し、抽出により実施した。その結果、各会計の各種事業は全体的には大きな問題もなく進捗しており、執行内容もおおむね適正に処理されていると認めた。財務監査の主な意見は、次のとおり。

◇委託料、工事請負費
競争性・透明性・経済性を踏まえた競争入札や見積り合わせが行われており、適正に予算執行がされていた。プロポーザル形式の企画競争入札は、法令などに基づき審査は適正に行われていた。低入札事案は、必要な調査会を開催し、適正に執行されていた。指名競争入札事案も多く確認され、適正に指名決定されていたが、引き続き指名業者選定理由などをしっかりと決裁文書に記録されたい。
他の自治体では、近年入札に関連した不正事件が多発している。対岸の火事と捉えず、法令遵守と管理者の事務管理を一層徹底されたい。

◇施設・設備の管理
「内子町地域防災計画」を基本に各種マニュアルを作成し、緊急時に的確な対応ができる体制となっているが、現在、避難勧告などに関する判断・伝達マニュアルを整備中である。緊急性のある重要事項の一つであり、早期の完成に取り組まれたい。(1)南海トラフ巨大地震が予想される中で必要な耐震診断や耐震改修、(2)利用が低調な施設の課題解決、(3)身体障がい者・高齢者・児童への配慮、などに努められたい。

◇情報化・ICT化
(1)抜き打ちメールを使った情報セキュリティの体験型訓練、(2)個人情報に関する安全管理措置研修、(3)個人情報自己点検、(4)担当部署による実地監査など、効果的な取り組みがされており高く評価できる。引き続き、各種施策について厳正に実施し、内部監査や自己点検が形骸化しないよう取り組まれたい。

◇補助金および交付金
各種団体の活動を支援・奨励することは、地域の活力や人材育成、町行政の円滑な推進のためにも重要である。全体的には活動実態・実績を的確に反映し補助金の見直しなどに取り組んでいる一方、一部の部署で団体の実態把握が不十分であることも確認された。各団体などの補助額の審査や査定が前年踏襲で形式的となり、大切なことが見落とされていないか留意し、今後も各団体の指導と育成に努められたい。

◇内部統制
提出された5年度内子町内部統制評価報告書について、地方自治法第150条第5項および内子町監査基準に基づき、審査を行った。評価手続および評価結果に係る記載は、おおむね相当と認めた。内部統制(内部けん制、内部監査の充実・強化)を適切に整備・運用し、より効果的なものとなるよう、評価リスクについて必要な見直しを行うとともに、職員への制度のさらなる周知徹底や、発生した不備への適切な対応、適時・適切なモニタリングなどに取り組み、不適切事案の発生防止に努められたい。

後期(10~3月)においても引き続き、各種課題に的確に対応するとともに、まちの良さと個性が生かされた内子町形成のため、一層努められたい。

問合せ:監査委員事務局
【電話】0893-44-2115