くらし TOWN’S STAR 内子町の人☆キラリ

■大きく力強い舞で、いざ全国へ
石尾来喜(らいき)さん(大瀬中学校2年)=川登=

「お願いします」の礼から、凛とした表情で舞い始める石尾来喜さん。10月26日に北海道で開かれる「令和7年度日本コロムビア全国剣詩舞コンクール」に四国地区代表として出場が決まり、さらなる稽古に励んでいます。去年に続く2回目の出場に「初めての全国の舞台は不安だった。次も緊張すると思うけれど意識し過ぎず、練習したものを普段通り出したい」と話します。始めたきっかけは、子ども文化体験教室に参加したこと。剣と扇で舞う勇ましさに憧れたといいます。詩舞を10年以上続ける姉・怜楽(れいら)さんの練習に3歳からついて来ていた来喜さんは「当時は絶対にやらない、と思っていたのに」と笑います。
練習中の『西南の役陣中の作』では、戦の激しさや敗戦の無念を、細やかな所作で表現します。指導する宮岡貴子(たかこ)さんは来喜さんの舞に「まだ3年目とは思えない実力。教えを素直に受け取れるから伸びる」と太鼓判を押します。来喜さんは「先生の舞は大きくて迫力がある。しっかり練習して、いつか先生のように舞いたい」と前を見据えました。