- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県松野町
- 広報紙名 : 広報まつの 令和7年10月号
◆町政座談会を開催(令和7年8月29日更新)
8月下旬から9月にかけて、町民の皆さんとの対話と協働を進めることを目的に、役場の幹部職員が各部落に出向いて、「町政座談会」を開催させていただきました。今回は特に、10月1日から運行を開始するデマンド交通「あいBusまつの」について、ご説明とともに利用促進のお願いをしました。ご出席いただいた皆さん、誠にありがとうございました。
このデマンド交通、簡単に説明すると、電話やネットで予約する乗合いタクシーのシステムです。これまでのコミュニティバスは、決まったルートを決まった時間に走る「定時定路線運行」で、時間と行先が制約されるというデメリットがありました。また、町内にはコミュニティバスの路線がない空白地帯も多く、何とかこの不便さを解消しようと調査研究を続けてきました。その結果、通院通学などで毎日決まった利用をされる乗客が多い午前10時まではこれまでどおりコミュニティバスを運行し、10時以降はデマンド交通に切り替える方式を採用することとしました。
利用方法や運行範囲などは、この紙面の16、17ページに詳しく記載していますので、そちらをご覧ください。
また、町政座談会では、今年度の町政の基本方針として掲げている「小さな町の大きな挑戦=まつのプライド宣言=」や、町民の皆さんとのお約束となる40の重点施策についてもご説明し、ご理解、ご協力をお願いしました。
全国的に人口が減少し、都市と地方の経済格差が拡大する中で、本町のような財政基盤が脆弱な中山間地域では、行政主導のまちづくりには限界があります。私は、町民の皆さんとの協働、住民が主役となって地域の個性を活かすことこそ、身の丈に合った持続可能なまちづくりの手法だと考えています。もちろん、それを住民に丸投げするのではなく、行政が黒子として、裏方としてしっかりと支えていくことが前提です。
そのヒントとなるのが、19世紀にイギリスで生まれたシビックプライドという言葉で、住民が住んでいる場所に愛着を持つ「郷土愛」とは少し違い、住民自らがその社会の構成員であることを自覚し、責任をもって地域を良い場所にしていこうという意志が含まれるとされています。
これから、ひとりでも多くの皆さんがこのシビックプライドに共感し行動していただきたい、そんな想いを込めて、シビックプライドを「まつのプライド」に置き換えて町政の基本方針に掲げましたので、どうぞご理解いただきますようお願いいたします。
(町HPに8月29日に掲載した記事を加筆修正)
※詳しくは広報紙をご覧ください。
