くらし 鬼北町議会6月定例会(3)

◆中山 定則 議員
◇第三次鬼北町長期総合計画策定について
《問》第三次鬼北町長期総合計画策定の素案作成に当たり、議員全員協議会での意見交換について。
《答》素案作成の段階において、議員全員協議会で意見を伺う予定は考えていないが、議会からの要望等により、進捗状況の説明など対応するとともに、分野ごとの推進施策や取組事業など素案が固まり次第、説明の上、意見を頂戴したいと考える。

《問》文化協会、スポーツ協会、PTA、老人クラブ等関係団体へのヒアリングについて問う。
《答》各種団体へのヒアリングは、昨年11月から今年3月にかけ、ヒアリングシートにより実施し、いただいた意見や課題を整理した上で、計画案策定の参考とさせていただく。

《問》農林業の振興、近永アルコール工場跡地の活用など分野・テーマ別の町民との意見交換会の開催について問う。
《答》分野・テーマ別など、個別の意見交換会、住民ワークショップ等は考えていないが、意見を踏まえ、今後、計画見直しを図る際に検討していきたい。

◇鬼北町高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について
《問》身近な地域での介護支援や生活支援のボランティア、相談相手として活躍できる仕組みづくりや意識づくりは進んでいるか。
《答》ボランティア活動は、社会福祉協議会に委託している配食サービス事業において、鬼北町福祉ボランティア協議会の協力を得て実施されている。
本の読み聞かせ活動は、日吉の50代の女性グループが、月に1〜2回日吉小学校で本の読み聞かせを実施されている。相談相手として活躍できる仕組みづくりとして、民生委員の独居老人訪問で定期的な見守りをしていただいている。心の健康についての知識・理解を深め、精神障害者の社会参加を勧める、精神保健ボランティアグループつつじは、会員16名で、精神障害者小規模作業所わかばの会員との親睦や作業所の古紙搬出の手伝い等、積極的に活動を展開している。精神保健ボランティアの養成を目的に、民生委員の交代の時期に合わせて3年に1回、精神保健ボランティア講座を開催し、毎回40名程度の参加者がある。
自殺対策としてゲートキーパー養成講座を開催し、心の悩みを抱えている人や自殺のリスクがある人に早期に気づき、声をかけ、必要な支援につなげる人を養成している。今後は、自殺対策だけではなく心の不調や精神疾患に悩む人々を身近な立場で支える心のサポーター養成講座に移行の予定である。いずれのボランティアも大半の方が高齢者であり、元気な高齢者が高齢者を支えることで、支える側の生きがいづくりにつながっている。

《問》高齢者の生涯学習の推進として、公民館単位で公民館と共催して高齢者学級の開催は出来ないか。
《答》公民館では、老人クラブの活動として絵手紙教室や料理教室・小学校との交流事業等を行っている。公民館が実施する学級に関して高齢者に特化して開催していないが、結果的に高齢者の参加が多く、近永公民館ではレディースカルチャースクールで毎年内容を変えながら手芸やフラワーアレンジメント等も実施している。そのほか、公民館活動として歩こう会や1日日帰り研修・クラフトバンド教室等様々な活動を行っており、生涯学習の場になっている。また、保健介護課が実施する公民館単位のいきいき体操教室は、6地区それぞれヨガやボール体操等各21回実施している

《問》高齢者のスポーツ・レクレーション活動の推進は図られているか。
《答》クロッケーやペタンクは愛好者が多いが、新しいものでは、老人クラブではボッチャ、公民館ではモルック等、高齢者や多世代で楽しめるスポーツを普及している。

《問》シルバー人材センターの事業推進は図られているか。
《答》主な作業は除草作業が多く、新しくゲストハウスの清掃作業も加わり、令和6年度の年間契約金額は1,000万円を超えた。今後、年配の方や女性にも無理なくできる業務の開拓も視野に入れて進めていく。

《問》高齢者の移動手段の長期的確保対策の検討状況を問う。
《答》現在、KIHOCAカードを利用した割引事業等高齢者の移動を支援する交通環境の整備等を実施しているが、生活支援体制整備事業の業務を社会福祉協議会に委託し、令和5年度から老人クラブを第2層協議体に位置付け、より身近な高齢者の見守りやニーズの把握に努めている。