くらし 国際交流員コラム

四万十市国際交流員 洪 帆(コウ ハン)

■四万十で見つけた「初めて」の楽しさ
皆さん、こんにちは。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
四万十市で国際交流員として着任した日の夕方、近所の神社から鐘の音が聞こえてきました。その瞬間、7年前に福井で年越しの鐘を聞いた記憶がよみがえり、懐かしさとともに、「ここで新しい生活が始まるんだ」と胸が熱くなりました。それから3か月、あっという間に四万十市での生活が過ぎていきました。この短いようで長い時間の中で、私はたくさんの「初めて」に出会いました。
まず、この3か月間に友人に誘っていただいて、四万十川の夜風に吹かれながらホタルを見たり、沈下橋・安居渓谷や足摺岬などを訪れたりして、四万十の美しい自然をたっぷり味わいました。
また、初めてスイミングスクールにも通ってみました。地元の中国江西省も四万十のように山や川が多いところですが、プールなどの設備があまりなく、泳ぐ機会がほとんどありませんでした。最初は水の中でバランスを取るのも怖くて、何度もプールの水を飲んでしまいましたが、コーチが優しく根気よく教えてくれて、だんだんと水に慣れてきました。今では、泳ぐのが楽しみになり、「水の中って気持ちいいな」と思えるようになりました。
さらに、しまんと市民祭とよさこい祭りにも参加しました。最初は体が棒のようになり、鏡を見ながら動くのも恥ずかしかったです。でも、チームの仲間やリーダーの皆さんが、毎回丁寧に優しく教えてくれて、少しずつ自信がついてきました。練習を重ねるうちに、「みんなと一緒に踊るのって、すごく楽しい!」と思えるようになりました。子どもからお年寄りまで、そして障がいのある方も一緒に、一つの輪になって踊るその時間は、本当にあたたかく、地元の人たちの優しさと熱意を肌で感じることができました。
これからも、「初めて」に臆さず、自分らしく、一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。

◎国際交流員は、市内の学校や保育所、各種団体に出向き、中国文化について講演や交流活動を行っています。興味がある方はぜひご連絡ください。

問合せ:(市)企画広報課 広報広聴係
【電話】34-1810
【E-mail】[email protected]