くらし 9月定例会 町長からの行政報告(要旨)

9月18日~24日まで町議会9月定例会が開かれ「経済対策」「高知県人口減少対策総合交付金事業」「関西戦略」などの行政報告を行いました。

8月に、仁淀川地区町村会の視察研修で昨年の元日に発生した、能登半島地震の被災地を訪問した。発災当初から現在までの対応は、同様の事態が想定される本町にとっても非常に参考になるものであった。
今後、職員とも情報共有し、危機管理課を中心に、これまで以上に大災害に備えていきたいと考えている。

■経済対策
燃料価格高騰の影響を受けた町内の運送事業者に対し、9事業者へ総額375万1千円の支援金を交付した。
また、電気・ガス・食料品などの物価高騰対策として、町民に1人6千円分の地域振興券(総額2853万6千円)を発行した。

■高知県人口減少対策総合交付金事業
今年度から住宅取得支援事業に取り組んでおり、8月末時点で5件(うち1件はUターン)の事前協議があった。今後も広報などを通じて周知を図っていく。
また、UIターン促進事業では、白鴎大学の学生16人を対象に、仁淀ブルー体験ツアーを開催した。自然体験や地域住民との交流を通じて、学生たちは町の魅力を実感し、人の温かさにも感動していた。引き続き交付金を活用し、移住・定住促進に取り組んでいく。

■関西戦略
高知県の関西戦略に呼応し、ふるさと納税による寄付金を活用して、関西圏での町の知名度向上と交流人口の拡大を目的としたPR活動を継続している。7月にはKITTE大阪でイベント出展を行い、「仁淀川」や「天然アユ」「土佐文旦」などの地域資源に対する関心を高めることができた。特に「よコジロー」は高い集客効果を発揮し、町への関心を引き出すきっかけとなった。
一方で、生鮮品の取り扱いや販売方法、商品の見せ方などに関する課題も明らかとなり、訴求の工夫が必要だと感じた。
今後は、体験型コンテンツを強化し、継続的な情報発信と出展を通じて、関西圏での本町ブランドの浸透を進めていく。

■観光振興
浅尾沈下橋の来訪者数は、お盆期間中の9日間で2235人と、悪天候が影響し前年より603人減少したが、映画や雑誌の影響もあり、全体としては大きく減少することなく推移している。
また、スノーピークのキャンプサイトと住箱の利用者は7・8月で2070人と前年より255人減少したが、天候不良が要因とされている。
一方、ラフティングの利用者は1092人で前年より51人増加、黒瀬キャンプ場ログハウスの利用者も22人増え、398人となった。

■土木行政
7月から8月にかけて道路・河川の整備促進に向けた要望活動を実施した。国道33号については、県内の関係団体とともに国土交通省や財務省、国会議員に対し整備の必要性を要望した。また、仁淀川の河川整備についても、上部団体と連携しながら関係機関へ要望を行った。

■教育行政
▽中学生国際交流事業
中学3年生を対象とした国内英語研修を、8月19日から3日間の日程で実施した。研修は東京グローバルゲートウェイで行われ、生徒たちはエアポートやキャンパスなどの各ゾーンで外国人スタッフと英語のみで交流し、ネイティブな英語を体験して学ぶことができた。

▽滝上町との児童交流事業
7月29日から31日にかけて、滝上小5年生15人と引率者を迎えて夏の交流を実施した。博物館での学習や、越知小児童とのレクリエーション、給食交流、仁淀川でのラフティング、カツオのわら焼き体験などを通じて、両町の児童が親睦を深めた。来年2月には滝上町への訪問交流を予定しており、相互交流を通じて、自然や文化への理解とふるさと教育の推進を図っていく。

■滝上町との長期職員研修
今年は5月14日から6月13日まで、建設課の山下主幹が滝上町で土木・観光業務などをテーマに研修を行った。
多くを学び、有意義な交流ができたとの報告があった。
9月16日から10月15日まで、滝上町から保健福祉課の貞廣主事が本町に派遣される。今回の職員研修が両町行政の研さんを深め、さらなる友好交流の発展につながることを期待している。

■子育て支援センター園庭開放
関係者による協議の結果、10月4日から土・日・祝日に園庭を開放することが決定された。町民の皆さまの憩いの場として活用されるよう、ご理解とご協力をお願いする。