- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県福岡市
- 広報紙名 : 福岡市政だより 令和7年7月1日号
福岡市には、都市機能や豊かな自然、食、歴史、アートなど、住む人や訪れる人を楽しませ、癒やし、心豊かにしてくれる要素がたくさんあります。市は、これらのまちの魅力をさらに高める取り組みを行っています。
天神ビッグバンで誕生した先進的なビルやまちのにぎわい、都心部から車で30分ほどで行ける海や山、新鮮でおいしい食べ物、博多どんたくや博多祇園山笠などの祭り、海外と交流する中で刻んできた歴史―。エリアごとに異なる特色があるのが福岡市の魅力です。
■地域の魅力アップのために
市は、各エリアの個性をさらに際立たせるための取り組みを進めています。その中から、代表的なエリアを紹介します。
▽志賀島・北崎エリア
市の東部には、青い海に囲まれ、金印公園や志賀海神社などの歴史資源を有する志賀島(東区)、西部には、美しい海岸線やフォトスポット、カフェ等が集まる北崎(西区)があります。両地区で無電柱化を行い、海辺の景観がさらに美しくなりました。立ち寄りスポットやサイクリングで周遊できる環境の整備にも取り組んでいます。
▽リバーフロントエリア
那珂川沿いの須崎公園から清流公園にかけて、水辺を生かしたまちづくりを推進しています。川を眺めてくつろいだり、夜の景観を楽しんだりできるよう整備を進めています。水上バスからは、多くの客でにぎわう屋台の明かりを楽しむことができます。
▽博多旧市街エリア
博多駅から徒歩圏内の「博多旧市街」には、11世紀後半、日本唯一の国際貿易港がありました。このエリアには、今も博多ならではの歴史や伝統文化が色濃く残っています。櫛田神社や東長寺など寺社も多く、秋にはライトアップウオークなどのイベントも行っています。「博多町家」ふるさと館では、伝統工芸等に触れることができます。
▽福岡城・鴻臚館エリア
舞鶴公園(中央区城内)には、古代の外交・交易施設「鴻臚館(こうろかん)」と、江戸時代に福岡を治めた黒田氏の居城「福岡城」の、二つの国指定史跡があります。海外との文化交流の歴史を体感できる場所を整備するため、鴻臚館の象徴だった東門と周辺の塀を往時の姿に復元する工事もスタートします。
■市民生活の向上にも役立っています
まちの魅力が高まれば、多くの観光客に訪れてもらうきっかけになります。令和5年に国内外から福岡市を訪れた人は約2千3百万人で、市内で消費した額は推計で約6千2百億円となりました。観光客の来訪は、消費や雇用を生み出し、市内に宿泊した人からいただく宿泊税を含め、市税の収入につながっています。ちなみに令和7年度の宿泊税は、約31億円が見込まれています。
宿泊税は、志賀島・北崎エリアの無電柱化など、先に紹介したまちの魅力向上に活用しています。また、市民生活の利便性の向上や安全なまちづくり、伝統文化の維持・継承、外国人観光客へのマナー啓発などにも活用されています。博多駅筑紫口のエスカレーター設置や、天神・博多地区への街頭防犯カメラの増設、市の有形文化財・住吉神社能楽殿のリニューアルなどがその代表例です。今後も市は、市民の皆さんと観光客の双方が楽しめるまちづくりを進めていきます。
市内には、他にも魅力的なスポットがたくさんあります。皆さんもまちを巡って、福岡のよい所をたくさん見つけて楽しんでください。
問い合わせ先:観光産業課
【電話】092-711-4353【FAX】092-733-5901
◆福岡の知られざる魅力を紹介します 市観光案内ボランティア
個性豊かなボランティアガイドが、ガイドブックだけでは伝わらない市の魅力を紹介しています。
○山笠バージョンのガイドツアー
博多祇園山笠の見どころを紹介する「博多コース」と、天神の飾り山笠を巡る「天神コース」を実施します。
日時:7月1日(火)~14日(月)午後2時~3時(天神コースは午前10時30分~11時30分も実施)
料金:無料
申し込み:不要
○夏バージョン特別コースも
できるだけ炎天下を避けて案内します。川端商店街のアーケードを通る「博多コース」と、天神地下街を通って、アクロス福岡や今春オープンしたワン・フクオカ・ビルディングにも立ち寄る「天神コース」を実施します。
日時:7月15日(火)~9月中旬午後2時~3時(天神コースは午前10時30分~11時30分も実施)
料金:無料
申し込み:不要
いずれも定員は10人程度(先着)。集合場所は、博多コースが「博多町家」ふるさと館展示棟(博多区冷泉町)、天神コースが三越ライオン広場内の市観光案内所(天神)です。それぞれツアー開始10分前までに集合してください。詳細は、福岡観光コンベンションビューロー(【電話】092-733-5050【FAX】092-733-5055)へ。