くらし 元寇防塁と松原の美しい風景を残したい~今津元寇防塁・松原愛護会の取り組み~

今津地区には、国指定「元寇防塁跡」があります。この史跡と周辺の松原を自らの手で守り、後世へ残そうと活動している団体の取り組みについて紹介します。

■美しい風景を守るために
今津校区の住民などで構成される「今津元寇防塁・松原愛護会」が毎月第一土曜日を「防塁・松原清掃の日」として決めて活動しています。
回覧板や今津校区自治協議会のホームページなどで校区内外に広く参加を呼びかけています。個人のほか、舞鶴高校・玄洋高校、企業などの団体からも参加があり、毎回30人程度で清掃しています。約1時間かけて、防塁跡の除草や松原周辺で松葉かきをしたり、草刈り機で草を刈ったりしています。
今津校区自治協議会の神武満春会長は「身近に歴史的価値のある史跡が存在するのは誇らしいことです。地元の宝として後世に伝えていかなければという思いからみんなで取り組んでいます。元寇防塁のことをもっと多くの人に知ってもらいたいですね」と話します。

■取り組みの成果
以前は、子どもの背丈ほどの雑草が生い茂り、不法投棄などが多く、治安の面で不安があったそうです。今では、元寇防塁を囲むように遊歩道が整備され、ジョギングを楽しむ地元の人や、遠方から史跡を見学に訪れる人が増えてきています。
同愛護会の大歯司会長は「今津校区は、ここ数年で移住者が増え続けています。転入してきた人達が地域に興味を持つようなイベントを企画して、住民同士の交流の場をもっと増やしていきたいです。校区外の人にも訪れてもらい、美しい松原と歴史に触れてほしいですね」と今後の目標を話していました。

問い合わせ:区地域支援課
【電話】092-895-7036【FAX】092-882-2137