イベント 第31回城島酒蔵びらき 酒どころで出来立ての新酒を味わう

2月15日(土)と16日(日)に城島酒蔵びらきを開催します。昨年12月に日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に。世界に認められた技術による酒を楽しめる2日間です。

■江戸時代から続く酒造り
城島地域の酒造りは、江戸時代中期の延享2(1745)年に始まったと言われています。筑後平野の良質な米と豊かな水、背振山からの北風の影響を受けた気候など、城島は酒造りに適した場所でした。当初は藩の規制が多かった酒造りですが、明治時代になると比較的自由に。城島でも多くの蔵元が創業し、西南戦争による好景気で製造量は4倍になりました。
しかし、すぐに戦後不況で酒の需要が激減します。品質向上でこの危機を脱しようと、兵庫県の灘から杜氏(とうじ)を招きましたが、灘の醸造法では失敗。水質の違いが原因でした。諦めずに研究を続け、筑後川の軟水に合った新たな醸造法の確立に成功します。その結果、全国清酒品評会で入賞。製造量も増え、灘に次ぐ全国2位を誇るまでに成長しました。以降、城島の酒は全国に知れ渡り、「東の灘、西の城島」と称されるようになりました。

■自慢の酒が一堂に
酒蔵びらきには、7つの蔵元が参加。メイン会場の町民の森に設けられる「城島の酒飲みくらべ」コーナーでは、旭菊、池亀、筑紫の誉、比翼鶴、萬年亀、瑞穂錦、杜の蔵の酒が味わえます。飲みくらべ用のチケットは、メイン会場と三潴総合支所、JR久留米駅で販売。15枚つづりおちょこ付きで2000円です。普通酒・本醸造酒は1枚、純米酒は2枚、吟醸酒・大吟醸酒は3枚で1杯飲めます。

■会場ごとに異なる楽しみ方
メイン会場内には角打ちコーナーや、久留米工業大学デザイン集団「ASURA(アシュラ)」とコラボした広場もあります。そのほか、焼き鳥やおでんなどの出店、地元農産物の販売などグルメも楽しめます。
城島総合文化センターでは、「豊前海(ぶぜんかい)一粒かき」を味わえる「Kaki×Sake Bar(カキサケバー)」や、あまおうを使ったスイーツやドリンクを販売する「あまおうBAR(バー)」も。
旭菊、池亀、筑紫の誉、瑞穂錦、杜の蔵の開放5蔵元ではオリジナルイベントを開催。限定の特撰(とくせん)清酒や甘酒の試飲販売、限定商品の販売などもあります。

■各蔵元限定のおもてなし
(1)萬年亀
※メイン会場のみ
・純米大吟醸酒 酒かす販売
・アルコール度数13度以下の低濃度酒の販売

(2)筑紫の誉
・新酒のタンクから直詰めする瓶詰販売
・特撰清酒や甘酒の試飲販売
・特製豚汁の販売 他

(3)旭菊
・旭菊のおちょこでおかんを飲もう!
・飲みくらべ角打ち
・お酒を買ってお楽しみ抽選
・おひなさま展示 他

(4)比翼鶴
※メイン会場のみ
・しぼりたて生原酒「今朝しぼり」の角打ち

(5)杜の蔵
・その場で瓶詰め!しぼりたて純米生原酒
・蒸しカキやホルモン焼き、焼き鳥の販売
・10時~純米たる酒鏡開き
・15時~お楽しみ福袋 他

(6)瑞穂錦
・特撰清酒の試飲販売
・甘酒の試飲販売
・隣接しているみずほ庵で「酒蔵うなぎ」や定食の提供 他

(7)池亀
・2/15(土)のみ 島唄コンサート、かす汁販売
・酒蔵びらき限定純米大吟醸試飲販売
・あずき入り甘酒・甘酒ソフト(ノンアルコール)販売 他

◇会場案内図
※詳細は本紙P.3をご覧ください。

◇会場へは公共交通機関で
当日は公共交通機関を利用してください。無料シャトルバスは西鉄三潴駅からメイン会場への直行便、三潴総合支所とJR久留米駅から酒蔵を経由する便があります。
駐車場は筑紫の誉近くのアテックスと城島総合運動公園の2カ所です。駐車には飲酒運転防止対策協力金として1,000円が必要です

◎最新情報はこちら
・Facebook(フェイスブック)「城島酒蔵びらき」
・Instagram(インスタグラム)「sakezoh(サケゾー)」
※QRコードは本紙P.3をご覧ください。

◎城島の酒をぜひ味わいに来てください
城島酒蔵びらき実行委員長 江上隆彦さん

問い合わせ先:城島酒蔵びらき実行委員会事務局(久留米南部商工会内)
【電話】0942-64-3649
【FAX】0942-64-4850