- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県直方市
- 広報紙名 : 市報のおがた 令和7年1月1日号
本市の中心市街地である直方駅前の商店街で活動している人々を特集する特別企画。第1弾は、直方の商店街と言えば五日市!ということで、五日市を運営している五日市委員会を代表して、3人からお話を伺いました。知られざる?五日市の裏側も教えてくれました。
◆790回目の開催!
甲斐:インタビューを始める前に確認ですが、正式名称は「直方五日市」なんですよね?
一同:そうですよ!
甲斐:ぜひ皆さんには直方五日市が正式名称だと覚えていただくことを願いつつ、普段どおり五日市と呼ばせていただきます。
まず、五日市はいつから始まったのでしょうか?
山田:1959年から開催されていて、毎月必ず5日に商店街で行っているイベントです。今度の1月5日で790回目を迎えます。
甲斐:790回もやっているんですね!そんな直方の一大イベントですが、一度は消滅の危機を迎えたと伺っています。先代の委員会からの継承には、どのような経緯があったのでしょうか?
大神:高齢化に伴い、運営と継続が非常に困難になっているという話を聞きました。商店街のイベントは、今は五日市だけになり、年々商店街の元気がなくなっていく中、2022年に新型コロナウイルスの影響もあり、消滅の危機を迎えました。しかし、60年以上の伝統ある五日市をなくしてはいけないと思い、2023年2月に引き継ぎました。
甲斐:伝統ある五日市を継承することにプレッシャーを感じると思うのですが、どのような思いで委員会メンバーになったのでしょうか?
山田:大神さんから「五日市を次世代に繋げたい、直方市を盛り上げたい」と声をかけてもらい、その熱意に賛同しました。
甲斐:委員会の中で役割分担はありますか?
大神:僕は露店商の管理、受付窓口、クレーム対応をしています。
白石:名物である五日市うどんの運営と販売をしています。
◆ボランティアで運営!?
甲斐:役割を分担して運営しているんですね。ところで委員の方々は五日市委員会から報酬か何かあるのですか?
大神:実は、委員の報酬はありません。うどんの運営も有難いことに、ボランティアで協力していただいています。継承した時に運営経費を見直し、人件費は削減して、今は全て五日市委員会のボランティアで運営しています。
甲斐:ボランティアだということを初めて知りました。運営経費の他に苦労していることや困っていること、課題も多いのではないでしょうか。
白石:月によってスタッフが足りないことがあります。その時は限られた人員で運営するので必死です。
大神:企画の継続の難しさや、皆さん仕事を抱えながら運営する難しさ、そして集客に悩んでいます。今回のインタビューを読んで今まで来たことが無い人、しばらく来ていない人に足を運んでもらえると嬉しいです。
◆今後の意気込み
甲斐:2025年2月で、継承して2年が経過しますが、3年目突入への意気込みなどあればぜひ!
白石:認知度が低いので、今の時代に合ったやり方で広げていきたいと思います。
山田:市内外からの集客を増やすことです。地元直方の皆さんには年に一度は五日市に商店街へ来ていただきたいです!
大神:継続が一番なので、誰かだけが無理をせず、みんなで運営を継続できたらと思っています。また、加盟店さんに五日市加盟店でよかったと思っていただける五日市にすることです。五日市があるから直方市商店街に新規出店しよう!と思えるくらいのイベントにしたいと思ってます。
甲斐:最後に、五日市をズバリ一言で言うと!
山田:寄合の場
白石:月に一度のお祭り
大神:毎月5日に開催されるというあたりまえの難しさ
甲斐:以上でインタビュー終了です。ありがとうございました。
毎月5日にある直方五日市、皆さん足を運んでみてはいかがでしょうか。