くらし 年始の挨拶

■あけましておめでとうございます
本年は巳(へび)年で、巳は弁財天の使いとされており、知恵や再生の象徴とも言われています。本年が、市民の皆様にとりましても、そして本市にとりましても良い年となることを祈りながら、未来に向けた本市の取組についてお話いたします。
先の見通しのきかない、変化の激しい現代にあって、それらに柔軟に対応していくことが求められる中、何に投資することが重要かと言えば、私は「人」への投資が一番だと思います。未来を拓くのは「人」です。よく企業誘致と言われますが、私は以前から「人」の誘致こそ大切ではないかと思っています。特に、本市にないスキルを持った「人」の誘致は本市の発展に欠かせないのではないかと思っています。また、誘致に至らなくても関係人口というかたちで、必要な知的資源を増やし、発展を目指すことも必要です。
さて、人口が減るという事は、地域経済にとっても、行政にとっても大きな影響を及ぼします。社会インフラも縮小させなければなりません。施設の広域利用も進めなければ維持管理すら難しくなってきます。行政サービスの維持すらおぼつかない時代に入るのです。こうした課題に対し、知恵を出し解決していくのは紛れもなく「人」だと思います。行政だけでなく、市民も、あるいは本市に関係する人たちを含めた「人」が、総力を挙げて協力し合うことが必要です。そのため、たくましく生き抜く力を持つ人づくりを進め、直方市民と直方市の明るい未来を切り拓いていきたいと考えています。本市の再生のため、お互い知恵を出し合い、明るい未来を次の世代に引き継ぎましょう。
令和七年元旦
直方市長 大塚進弘

■より良いサービスとして支援を拡充
●子どもの居場所づくり
子どもたちが、気軽に安心して過ごせる場所として、無料で利用できる地域の居場所を設置しています。公共施設では、市庁舎1階こもれびテラス、8階展望スペース、多世代交流スペースここっちゃ、ユメニティのおがたおよび図書館のフリースペース等をフリーWi-Fiも利用できるよう整備しており、今後も更なる充実を図ります。民間施設では、市のSDGs推進パートナーに登録する「直方バプテストキリスト教会」、「イカ焼き屋」が子どもの居場所として開放されています。

○子育て支援センターが日曜祝日も開所
同センターは、古町商店街に設置された多世代交流スペースここっちゃの中にあります。4月から、平日に加えて日曜・祝日(土曜日以外の祝日)も利用できるようになります。利用者の利便性の向上を図り、子育て世代のサポートを拡充します。

○子ども食堂への支援
「子ども食堂」は、NPOや地域ボランティア団体などが、子どもやその保護者等に無料または安価で食事を提供することで、子どもたちが安心して集まれる場所となっています。また、単に食事を提供するだけでなく、放課後の居場所や地域の人々とのつながりの場としての役割も期待されています。
本市では、7つの団体が市内で子ども食堂を運営しています。なお、市としても、直方市社会福祉協議会と連携して、この活動を支援していくこととしています。詳しくは、二次元コード(本紙参照)から直方市社会福祉協議会のホームページをご覧ください。

●中学生海外派遣事業
「生きる力」を育み、自らイノベーションを起こしていく次世代リーダーの育成を目的として、アントレプレナーシップ(起業家精神)教育の先進国であるフィンランドに中学生を派遣しています。夏休み期間の約1週間でアントレプレナーシップの醸成をテーマとしたプログラムを体験します。今年度は、市内在住の中学生から応募者を募り、8人を選出してフィンランドに派遣しました。参加者は、フィンランドでの体験を通じて、多くの学びを得ています。今後は、派遣する人数を増やし、対象を高校生まで拡大して、内容も充実させながら派遣を実施していきます。