くらし 未来を拓く子どもたちへの投資

◆幼児教育のための絵本配布事業
絵本を自分で読んだり、読み聞かせてもらったりすることで、幼児期における感性豊かな成長を促すことができます。そのきっかけ作りとして、満3歳に達する幼児に、保育士が適切な絵本を厳選して配布しています。今年度は、406人の子どもたちに絵本を届けています。

◆幼児教育のための体験事業
幼児期に文化・芸術に触れる体験が、将来の夢や目標につながることを目的として、保育園・幼稚園・認定こども園の年長児を対象として、観劇等の体験事業を実施しています。今年度は、ユメニティのおがた大ホールにて九州管楽合奏団のコンサートに351人の園児たちを招待しました。

◆母子保健電子管理事業(母子モ)
妊娠から出産・子育てまで、全ての子育て世帯を切れ目なく支援することを目的として、子育て情報を一元管理できるスマホアプリ「母子モ」を導入しています。母子モでは、妊娠中の健康管理、子どもの成長記録、予防接種を一括で管理することができます。また、子育て情報をはじめ、地域のイベント情報等を配信しています。

◆アントレプレナーシップ教育
アントレプレナーシップ教育を、「社会を生き抜く力を養う」教育と広く捉え、子どもたちの社会や組織を変革する能力の育成を目的としています。直鞍ビジネス支援センターと連携し、直方西小学校の5年生の児童を対象として、ビジネスプランの作成から商品の開発、バザーでの販売に至るまで、一連のビジネスプロセスを体験するプログラムを実施しています。西小学校では、これまでに延べ128人の児童が同教育を受けています。また今年度、植木中学校ではアントレプレナー推進大使を招いてワークショップを実施しました。

◆子ども相撲教室
元大関魁皇の出身地として、子どもたちが相撲に触れる機会を増やし、相撲に興味を持ってもらうことを目的として相撲教室を実施しています。元力士の皇牙による相撲教室とあわせて、今年度からは、多賀神社に部屋を構えている武蔵川部屋による相撲教室も実施しており、稽古の後にはちゃんこ鍋がふるまわれています。令和4年度の初開催から、これまでに延べ155人の子どもたちが教室に参加しています。

◆トップアスリート事業
ジュニア期から、トップアスリートによる指導を実施することで、子どもたちのスポーツへの関心を高めるとともに、競技レベルの維持・向上を目的としています。令和6年度は、女子プロバレーボールチーム・カノアラウレアーズ福岡の宮地佳乃(みやじかの)選手による中学校の部活動指導、オリンピックメダリストの桐生祥秀(きりゅうよしひで)選手によるかけっこ教室、SOMPOボールゲームフェスタin直方ではバレーボール、ハンドボール、バスケットボール、ソフトボールの各選手による指導、元ソフトバンクホークスの選手による野球教室等を実施し、約400人の子どもたちがトップアスリートによる指導を受けています。

◆教育環境の整備
児童・生徒が授業に集中できる快適な教育環境にすることを目的として、全小中学校にエアコンを設置し、トイレの洋式化も進めています。また、情報活用能力の育成するため、全小中学校に校内無線LAN環境や電子黒板を整備するとともに、全ての児童・生徒に一人一台のタブレット端末を配布しています。

◆中学校全員給食
成長期にある中学生に栄養バランスの良い食事を提供し、心身ともに健全な成長を促すことを目的として、中学校の全生徒を対象とした全員給食を実施しています。生徒全員で同じ給食を食べることで、食事の喜びや楽しさを共有し、人間関係形成力の育成につなげます。これまでの選択制の弁当方式とは違い、温かい給食が食べられると生徒たちにも好評です。

◆中高生吹奏楽クリニック事業
市内の中学・高校の吹奏楽部の技術の向上を目的として、専門家による集中的な指導を実施しています。市内の高校(鞍手、直方、筑豊、大和青藍)と全4中学校の吹奏楽部の生徒に対して、音楽事業者による音楽指導を行っています。

◆ハートフル奨学金
経済的理由により就学が困難な高校生・高等専門学校生の支援を目的として、月額2万円の給付型奨学金制度を実施しています。奨学金は、返還の必要がなく、使途は学校などで学業に関わるものの他、将来の夢実現に必要なものも認めています。これまで、52人がこの制度を活用して、夢の実現に向けて勉強に励んでいます。