くらし 10月は実りの秋!
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県飯塚市
- 広報紙名 : 広報いいづか 令和7年10月号
飯塚市でも多くの農作物が収穫の時期を迎えています。今回の特集は市内で生産されている「ぶどう」。
飯塚市相田で農業を営む肘井啓治郎(ひじいけいじろう)さん。自宅近くの農園を訪れ、作業の大変さや嬉しい瞬間、そしてぶどうを通じて生まれた人との繋がりについて、お話を聞きました。
■父の「思い」を繋ぐために受け継いだぶどう園
農家を営んでいた父の後を継ぎ、依理加さんと仕事を辞めて53歳の時に農業の世界に飛び込んだ啓治郎さん。
「最初は何も分からず。ただ、この土地と父の思いを守りたいと。毎日が戦いのようでした」と当時を振り返ります。今では、この手間暇をかけたからこそ美しいぶどうが実るのだと実感しています。
「遅れたら全部がダメになってくる。仕事に追われるんじゃなくて、追いかけていく」。父の言葉を胸に、今日も農園に向かいます。
■家族と地域で育まれる地元の農業
「この地域は地元愛が強くて、周囲との繋がりがある。自分や息子、今は孫たちも地域の人たちにお世話になってきた」と地元との繋がりの中で家族が成長してきたと話します。
山から昇る朝日と共に目覚め、生まれ育った土地の季節を感じながら作業に励む。そして、地域の人に美味しいと言ってもらえることに感謝する日々ー。
市役所から車で15分、街中から少し離れた場所に広がる穏やかな風景。そこには、自然と人の営みが調和する、ゆったりとした時間が流れていました。
妻の依理加(えりか)さんと2人で毎日作業をします。
5月中旬〜6月末のぶどうの房を作るために粒を落としていく作業(摘粒)は1日10時間になることもある大変な作業ですが、「美味しい」「毎年楽しみ」。その言葉が、やってきて良かったと感じる瞬間で、日々を頑張る力になると2人は笑顔で話します。
3人のお孫さんも祖父母のぶどうが大好きで、ぶどうを「元気玉」と呼んでいるそうです。
※詳しくは本紙をご覧ください。
