くらし 議会のおしらせ(令和6年3月1日 No.227)(2)

■令和6年(第4回)11月臨時会を開催しました
令和6年9月定例会において、田川市郡8市町村で建設してきた新ごみ処理施設が令和7年4月から稼働することに伴う一部事務組合の共同処理する事務の変更など6議案が否決。併せて、共同処理しようとする事務のうち、新ごみ処理施設稼働に直接必要のない事務(許可権限など)には様々な問題があるため、これらを削除することについて、関係市町村長で再度協議することを決議(意思表示)しました。同年11月15日に臨時会が招集され、9月定例会で否決した内容と同様の6議案が再度上程されました。

《厚生委員会》
所属議員:佐藤、村吉、田守、永松、尾﨑、香月
※村吉議員の「吉」は環境依存文字のため、常用漢字に置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

◆[議案第67号]田川地区広域環境衛生施設組合の共同処理する事務の変更及び規約の変更について
《ここに注目》
1.9月定例会における議会の決議(意思表示)を踏まえた、関係町村長との協議経過
2.9月定例会で指摘された事項に関する執行部の考え

1.9月定例会における議会の決議(意思表示)を踏まえた、関係町村長との協議経過(執行部の説明)
・田川郡町村長会議などにおいて、田川郡の各町村間で、共同処理する事務の変更は一切修正しない方針で一致したとの情報を得た。
・複数回、組合長に協議を申し入れた。11月1日には市長が組合長を直接訪問し協議を申し入れたが、組合長からは、共同処理する事務の変更は既に田川郡の各町村で議決しているため、修正は行わない意向が示された。
・新ごみ処理施設を令和7年4月から稼働するためには、今後のスケジュールを踏まえ、11月15日までに田川市として判断(議決)してほしいと、組合長に求められた。

2.9月定例会で指摘された事項に関する執行部の考え
[指摘事項(1)]ごみ処理に関すること…解釈の余地を残す曖昧な規定は改め、現状に即した文言に変更すべき。
→市町村長会議でこの運用について説明があった。今後、組合長、副組合長等の同意なく、運用が変えられることはない。
[指摘事項(2)]一般廃棄物の収集及び運搬を業として行おうとする者の許可及び浄化槽清掃業の許可に関すること
…し尿等の地区割の見直しにより多くの市民が困惑しているため、ごみの収集運搬業の許可権限まで認めることができない。
→ごみの収集運搬業の許可権限が広域組合に移った後も、本市が委託して家庭ごみの収集運搬を行う運用が続く限りは、し尿等のようなサービスの停滞や混乱は避けられる。
[指摘事項(3)]ごみ処理施設に附帯して整備するスポーツ施設等の管理運営に関すること…建設根拠や費用負担を整理すべき。
→建設や維持管理の費用負担の情報提供を求めたが、回答はない状態。今後も情報提供を求めていく。

↓本会議での議論

◇賛成
・議案が否決され、新ごみ処理施設が稼働できなくなると、田川地域の全住民に多大な影響を及ぼす。地域住民の生活を守り、安全安心に生活できる環境を提供すべきである。(今村議員)
・本市も広域組合の構成自治体で、市長は副組合長を務め、十分に事前協議された内容である。速やかに施設稼働に向けて事務を進めるべき。(山野議員)
・非常に厳しいスケジュールの中で、滞りなく施設が稼働できるよう関係町村と足並みを揃えるべき。(佐々木議員)

◇反対
・新ごみ処理施設の稼働に反対はしていない。新ごみ処理施設の4月稼働に必要なもののみ、共同処理する事務に定めればよい。直接関係のない事務は、諸問題の解決後に必要な改正を行うべき。(柿田議員)
・9月定例会で指摘された問題が全く解決されてない。市民生活に影響がでないよう、関係市町村長で再度協議することを市議会として決議(意思表示)したが、協議すら応じない姿勢に疑問がある。新ごみ処理施設が稼働できないことは絶対にあってはいけない。組合長等の英断を求める。(村吉議員)

↓採決

議案第62号~第67号までの関連6議案は、賛成多数で、「可決」されました。
※議員ごとの賛否等は、議会のお知らせ3ページをご覧ください。