- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年3月1日号
◆孔志会
・代表質問
今村 寿人 議員
◇障がい者福祉施策
問:障がい者の社会参加を推進するため、移動支援事業の拡充が優先課題と捉えている。同事業の利用実績を問う。
答:前年度の利用実績は、車椅子または寝たきりの方を対象に市郡の医療機関に送迎する「移送サービス事業」が5人、重度視覚障がい、知的障がいがある方を対象にガイドヘルパーを派遣して社会参加等の外出支援を行う「ガイドヘルプサービス事業」が11人。
問:本市は「ガイドヘルプサービス事業」について、支援者がマンツーマンで移動支援する「個別支援型」しか実施していない。複数の障がい者の移動を同時に支援する「グループ支援型」や、福祉バス等車両の巡回で移動支援する「車両移送型」についても導入し、移動支援サービスの拡充を図るべきではないか。
答:「個別支援型」だけでは、障がい者のニーズを細やかに拾うことはできない状況。対応として「グループ支援型」の制度構築を検討している。本市の実情に適した制度の在り方を慎重に研究・検討したい。
▽環境変化
問:丸山公園、成道寺公園、市道桜町・新町線など、管理が行き届いていない。管理状況について問う。
答:3施設の草刈りなどの委託料は、令和3年度は約640万円、同5年度は約350万円と、年々減少傾向。市職員の草刈りを増やしているが、作業が追い付いていない。効率的に草刈りを行うほか、雑草の繁茂を防ぐことを検討したい。
問:以前のようにボランティアの協力による環境美化が推進されていないことも要因ではないか。環境美化に係る市長の見解を問う。
答:環境美化は、本市のイメージを大きく左右する。市民と一緒に環境美化に取り組める仕組みを構築し、美しい田川を目指したい。
▽小学校の水泳授業
問:今後の小学校の水泳授業の在り方を問う。
答:水泳授業は大変重要である。天候に左右されることがあるが、時間調整を行うなど、予定した時数を実施できるよう、学校に促したい。
要望:施設の老朽化、維持管理費の増加等の課題がある。中学校水泳授業は民間委託している。また、市民の健康増進の観点からも、市営の温水プール設置を検討してほしい。
◆社民党市議会議員団
・代表質問
香月 隆一 議員
◇田川郡東部環境衛生施設組合の発出文書
問:東部組合が令和6年10月10日付で市内の各区長宛てに「令和7年4月からの新ごみ処理施設でのごみ受入れができなくなったことについて」という文書を発出。その内容は、(1)来年4月からごみの受け入れができなくなったと断定し、市民の不安をあおる、(2)関連議案に反対した市議会議員10人を列記し、批判する、(3)市長の政治姿勢に不明な点が多々あるとし、怠慢と批判する、(4)この文書を市民に回覧するよう要請するもの。10人の議員は、議案に反対した理由を明確にしている。可決すれば将来に大きな禍根を残すことになるため、一旦否決し、議案の一部修正を市議会として求めていることには触れず、根拠のない批判を繰り返している。この文書に係る本市の見解を問う。
答:(1)9月定例会における関連議案の否決をもって直ちに「来年4月からのごみの受け入れができなくなった」との断定的な表現が使われていたこと、(2)議案に反対した議員名を列記していること、(3)市民への回覧を求めていることなど、行政機関が発出する文書として、いかがなものかと思うところがあった。よって、区長会理事会や記者会見において、これらの文書の内容は適切でないと説明をした。
▽学校のネットワーク環境
問:学校内の通信速度の低下により授業に支障が出ていると聞く。一日も早く解決してほしい。現状と課題及び改善策について問う。
答:学校の一部で、利用頻度が増えたことで、通信速度が低下しており、早急に解決すべき課題と捉えている。本年度にネットワーク環境を調査し、来年度に改善策を講じる予定である。
▽市民との対話
問:市民協働を推進するためには、市民に本市の現状を説明し、市民の意見や要望を聞くための市政報告会の開催が必要である。市民との対話について市長の見解を問う。
答:公約に基づきガラス張りの市政の実現を目指している観点からも市民との対話は重要と考える。学校給食費保護者負担の完全無償化、子ども医療費無償化の高校生まで拡充など、本年度から私の公約実現に向けた事業が開始したため、来年度から市政を報告し、意見交換を行う場を設ける準備をしている。