子育て 特集 筑後市こども計画

■すべてのこどもが
ありのままの自分を大切にして
生きていけるまち ちくご

◇「筑後市こども計画」を策定
市は子どもに関わる取り組みを総合的・計画的に推進していくために「筑後市こども計画」を策定しました。
この計画では、基本理念として掲げている「すべてのこどもがありのままの自分を大切にして生きていけるまちちくご」を達成するため、4つの基本目標を定めました(左図参照)。この中で、特に「全てのこどもが持つ権利の保障」を、計画全体の考え方の土台になる「重点目標」に位置付けています。
子どもが幸せな生活を送ることができる社会を実現するためには、子どもに関わる全ての大人が、子どもの意見を尊重し、子どもにとって最も良いことを考えながら、取り組みを進めて行くことが重要です。

◇筑後市こども計画の基本目標
・全てのこどもが持つ権利の保障
・成長段階に応じたこどもへの支援、未来を切り拓ひらく人財の育成
・きめ細かな対応が必要なこどもへの支援
・結婚・子育ての希望をかなえ、こどもを安心して産み育てることができるための支援

■こどもや若者が社会の一員として成長する取り組み
重点目標を達成するため、「こどもの意見表明とその尊重」を基本施策の一つに定めました。子どもや若者にとって、自らの意見を十分に聴いてもらい、社会に何らかの影響を与える経験は、自己肯定感を高め、社会の一員として成長することにつながります。

《計画策定に大学生が参加》
同計画を策定するに当たり、市と包括連携協定を結んでいる久留米大学の学生に参加してもらいました。同計画を審議した「子ども・子育て会議」委員の北里美弥さん(久留米大学3年生)と藤井彩葉さん(同大学3年生)に話を聞きました。

▽「子ども・子育て会議」に参加した感想を教えてください
北里さん:大学生の私たちの声にも耳を傾けてくださり、実際に計画に反映されることもあって、とてもうれしかったです。
藤井さん:会議にはさまざまな立場の大人が参加していて、子どもたちのためにしっかり動いてくれている姿を見ることができて良かったです。

▽今後の取り組みに期待することはありますか
北里さん:元気そうに見える子どもも、一人で何かを抱え込んでいることがあります。「元気そうで良かった」で終わるのではなく、一人一人の声を聞いてほしいです。子どものことを知る取り組みが増えるといいですね。
藤井さん:一人でも多くの子どもたちが、自分らしさを大切にして生きていける環境を作ってほしいです。SОSを出せない子どもに、寄り添ってくれる大人が今後増えることを願います。

今後も、子どもや若者の意見を十分に聴き、まちづくりに活(い)かします。

《みんなで取り組むまちづくり》
JR羽犬塚駅周辺を、居心地がよく魅力ある空間にするために、地域や事業者、行政が連携してさまざまなまちづくりの取り組みを行っています。
駅前の公共空間利活用に取り組んでいる「社会実験企画実行委員会」には、八女高等学校・八女工業高等学校の生徒や久留米大学の学生が参加。どうすればにぎわいや交流などが生まれるか、率直な意見を出し合い、何度も議論を重ねてきました。
生徒たちが企画・運営に参加する社会実験は、10月に実施予定です。

《みんなで考える新しい市役所》
市の将来を担う若い世代の視点・発想で、現庁舎の課題や新庁舎に求める機能・設備などのアイデアを出してもらうため、ワークショップを開催しました。
市内の中学校や高等学校の生徒、短期大学の学生などが参加。課題の発見から、解決策を考えるまでのスキルも学びました。
※ワークショップの様子は、4ページを見てください。

●参加者に聞きました
・若い人はこれからの社会を担い、これから長く市役所を利用したり、働いたりするので、若い人の意見はとても大切だと思います。
・今後も住み続けるであろう若い世代の意見を聞くことは、市としても住民としてもWinWin(ウィンウィン)な取り組みだと思います。

問合せ:こども家庭サポートセンター
【電話】65-7018