- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県筑紫野市
- 広報紙名 : 広報ちくしの 令和7年5月号
地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるように支援する取り組みです。
今回はその中の一つ、認知症カフェの取り組みについて紹介します。
■認知症(にんちしょう)カフェとは
認知症カフェは、オランダのアルツハイマーカフェが発祥で、認知症の人や家族、地域住民、専門職などのだれもが参加できる、集いの場として開設されています。
認知症の人やその家族が、気軽に安心して過ごせる場であるとともに、地域の人との交流により社会とのつながりを感じることができる場です。
また、すべての人が、より身近に認知症について考えるきっかけの場でもあります。
■認知症(にんちしょう)カフェの役割(やくわり)
認知症カフェには、大きく三つの役割があります。
(1)本人や家族の孤立を防ぐ
認知症の人やその家族が、気軽に話せる場を提供し、抱えている孤立感や不安を解消し、地域において、生き生きと暮らすための拠点の役割。
(2)情報提供・相談の場
介護・福祉の専門職などが参加し、認知症や介護に関するアドバイスを行い、必要に応じて関係機関につなげ、家族の抱える悩みを解消する役割。
(3)地域の理解を深める
地域住民が認知症について正しい理解を深め、認知症の人もそうでない人も地域の一員として支え合い、活躍できる環境を整備する役割。
■認知症(にんちしょう)カフェでできること
認知症カフェではさまざまな取り組みを行っています。
・お茶やお菓子を楽しみながらの交流
・専門職(ケアマネジャー、医療関係者など)による相談会
・レクリエーションや体操
・ミニ講話
・本人や家族の体験談の共有 など
■参加(さんか)してみませんか
市内には現在、4カ所の認知症カフェがあります。気軽にご参加ください。
▽たんぽぽカフェ
日時:第3土曜日、14時~15時30分
場所:漢方薬局たんぽぽ(市内筑紫)
料金:300円
【電話】555-8237
▽喫茶いこい
日時:偶数月の第2土曜日、13時30分~15時30分
場所:さわやか憩いの家二日市(市内俗明院)
【電話】918-3830
▽さろ~んちくし野
日時:土・日曜日、11時~14時(第3日曜日を除く)
場所:さわやかテラス筑紫野(市内立明寺)
料金:300円
【電話】090-6916-8293
▽せいわの杜OKカフェ
日時:第1土曜日、13時~16時
場所:ハーモニー聖和(市内西小田)
【電話】927-1811
認知症カフェのように、既存の活動やつながりを大切にしつつ、地域に関わるさまざまな人や団体が、できる範囲で支え合う取り組みは、地域包括ケアシステムの取り組みの一つであり、市でも、このような取り組みが広がるよう支援しています。
問合せ:高齢者支援課