- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県太宰府市
- 広報紙名 : 広報だざいふ 令和7年4月1日号
■市民と交流人口・関係人口の相互発展
次は3項目め3つ目の柱であります「市民と交流人口・関係人口の相互発展」についてです。
令和の都だざいふとしてさらなる飛躍を期すとともに、住まう人も訪れる人もともに慶び合えるまちとして、観光客参拝客からの経済税収効果を飛躍的に高め、市民メリットを体感できる仕組みを創ることを目指し、約16億円を計上しております。
その中でもまず「令和の都だざいふパッケージ」を設定し、約2億円を計上しております。元号令和発祥の地として、西の都に留まらぬ令和の都だざいふの魅力を更に高めていく取組がますます重要だと考えます。
具体的にはまず、「令和国際文化会議」についてです。
令和の都だざいふにふさわしい取組の中核として、天平の世の先進的な国際シンポジウムとされる梅花の宴を現代によみがえらせる国際的文化的会議を開催します。
次に「梅花の宴再現」についてです。
令和の都だざいふの誇りとしてかねてより梅花の宴の再現を行ってきましたが、令和2年度から全国の関連自治体を巡り開催してきた「令和の万葉大茶会」の集大成として、「大阪・関西万博」で開催する「令和の万葉大茶会2025年あすか万博大会」において「梅花の宴」を行い、令和万葉、元号令和の発祥の由縁となった本市を世界に発信して参ります。
次に「特別史跡大宰府跡整備基本設計」についてです。
令和の都だざいふのまちづくりの中核として令和6年度に策定した特別史跡大宰府跡整備基本計画に基づき、整備基本設計の策定を進めて参ります。史跡環境の維持向上、史跡としての更なる発展を目指し、史跡の価値の保存と古代大宰府が感じられる心地よい空間の保全・継承を第一としながら、官民連携による先進的多用途活用に資する環境整備のための設計を実施して参ります。
その他にも、「令和の都だざいふ」周遊促進に向けた観光拠点施設の官民連携事業化検討業務、指定文化財保存整備の推進、市民遺産の育成支援、歴史的街なみの保全などの予算も活用して参ります。
2つ目の「交流人口・関係人口による経済税収効果パッケージ」には約9億円を計上しております。ふるさと納税制度はまさしく交流人口・関係人口による経済税収効果向上の象徴と言え、こうした果実を市民に積極的に還元していくことが重要です。
具体的にはまず、「ふるさと納税の推進」についてです。
ふるさと納税を市民と交流人口・関係人口の相互発展の中核に位置付け、更なる競争力のある返礼品の拡充、積極的な営業活動等による寄附額増を目指し、より有効な市民への還元に取り組んで参ります。また、梅プロジェクトにとどまらない地場産品の更なる充実や地域の資源を生かした域内経済循環の仕組みについて検討し、ふるさと納税との連動へとつなげて参ります。
次に「市街地の活性化」についてです。
交流人口・関係人口による経済税収効果を高めるべく、五条駅前をはじめとする公共施設の再編について調査を重ねるとともに、現在の都市計画マスタープランと策定中の立地適正化計画及び関連計画との整合・連携や都市計画に対する市民意向等の実態把握を行い、ニューだざいふ的な観点で今後の都市計画マスタープラン等のあり方について検討して参ります。
次に「令和の都だざいふ「梅」プロジェクトの推進」についてです。
太宰府梅園構想のもと、史跡地を中心に更なる梅の植栽を行うとともに、梅の栽培管理体制について検討を進めて参ります。また、市内外の人々の知識や行動力の集結によって、梅資源を核とした産業の創出だけでなく、住まう人も訪れる人も楽しむことができる「真の梅のまち」を目指して参ります。
次に「ユニバーサルツーリズムの推進」についてです。
令和の都だざいふらしい観光として年齢や障がいの有無などに関係なくすべての人が安心して観光を楽しめるユニバーサルツーリズムを推進するため、ユーザー目線での情報も確認することができるユニバーサル地図/ナビを導入し、情報発信を行うとともに、移動に対する不安から本市を訪れることをあきらめていた人にも安心して本市を訪れ、観光を楽しんでいただける取組を推進して参ります。
次に「誰もが楽しめる観光回遊ルートの充実」についてです。
令和の都だざいふらしいナイトエコノミーやスイーツ・グルメの開発など太宰府天満宮周辺の観光客を市内の史跡文化財や観光施設に誘客する仕組みを構築し、多地点回遊による滞在時間増加や観光消費を促して参ります。
その他にも、史跡の先進的多用途活用、先端技術を用いた文化財の活用、日本一の猛暑のまちを生かした観光施策展開、西鉄沿線活性化協議会共同プロモーションなどの予算も活用して参ります。
3つ目の「オーバーツーリズム対策パッケージ」には約3億円を計上しております。本市を代表する積年の課題として観光公害、いわゆるオーバーツーリズムの問題があげられます。他市に先駆けて開始した歴史と文化の環境税導入をはじめこれまでも積極的に取り組んで来ましたが、ごみのポイ捨て問題などについて参道周辺店舗などと更なる連携が必要です。
具体的にはまず、「オーバーツーリズム対策事業」についてです。
観光客参拝客の受け入れと市民生活の質の確保を両立しながら、持続可能な住まう人も訪れる人もともに慶び合えるまちづくりを実現するため、新たなオーバーツーリズム対策の一環として、参道周辺店舗に対するゴミ袋の配布や参道周辺の清掃強化に取り組んで参ります。