- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県宮若市
- 広報紙名 : 広報みやわか「宮若生活」 No.237 2025年10月号
◆There’s more 〜番外編〜
里山レモンの名が全国に
「里山レモンロール」の快挙
◇山本 彩子(やまもと あやこ)さん(Pont Pain(ポンパン)統括ブーランジェール)
熊本県出身。熊本や東京・フランスの菓子店でパティシエとして勤務。
フランスでパンに魅了される。帰国後、東京でパンディレクターを務め、Pont Pain開店に伴い現職に。生産者とお酒を片手に語りあうことが好き。
今年2月、全国スーパーマーケット協会が年に一度開催している「お弁当・お惣菜大賞」で、十一部門一万五千二百五十六作品の中から、Pont Pain統括ブーランジェールの山本彩子さんが開発した『里山レモンロール』が最優秀賞を獲得しました。宮若産の食材を数多く使っている山本さんへ、地産地消への思いを伺いました。
「高校生の頃から菓子職人を目指していました。国内でパティシエの経験を積んだ後、お菓子の本場、フランスブルターニュ地方の菓子店で働けるようになったんです。フランスの菓子店では、お菓子とパンが一緒に売られていて、そこで、毎日食べても飽きないパンの魅力に引き込まれました。帰国後はパンを作ると決意し、東京で食べ歩いて魅力的だと思ったパン屋に飛び入りで面接をお願いして、雇ってもらったんです。その後、ご縁があって、PontPain開店にあたり宮若市にやってきました。
Pont Painでは安心・安全な素材や地産地消にこだわっていて、宮若の食材を多く使っています。私自身、パン作りにおいて生産者を身近に感じたいと思っているので、新たな生産者の方とつながるたびにわくわくしています。そんな中でのお弁当・お総菜大賞への出品。これまでにないパンを作りたいと考え、どこにもない独創的な形、里山レモンを皮ごと使ったジャムをおいしく食べてもらえるような工夫を施しました。大賞受賞後、多くのメディアに掲載していただいたことなどもあって、『これを求めてはるばる来ました』と、おっしゃるお客様もたくさんいらっしゃいました。
実は最初、みやわかの郷で買ったものを使い里山レモンロールを作っていたのですが、大賞受賞後はお話しする機会も増えて、最近直接の取引が始まったんですよ。今はレモンの時期でないので里山レモンロールはありませんが、ほかにも季節の食材を使ったおすすめのパンをたくさん準備していますので、ぜひ食べに来ていただきたいです。
私は、パンを作るのが楽しくてたまりません。休みの日も、気づくとおいしい料理の本を眺めています。この職業を天職として、これからも農家さん自慢の食材を生かすパン作りを続けていきます」。
◆Pont Pain
旧吉川小学校を改装した産地産直レストラングロッサリア脇田店内のパン店。安心安全な食材にこだわり、店内ではモーニングやランチも楽しめます。
住所:宮若市脇田362-1
営業時間:午前9時から午後6時まで(年中無休)
問い合わせ:Pont Pain
【電話】55・9002
◆里山レモンの会 今後の予定
直近の活動予定は以下のとおりです。
イベント以外にも、収穫ボランティアなどを不定期に募集しています。
里山レモンに関する情報はInstagramで随時発信していますので、ぜひチェックしてください。
・10月26日(日) 農業体験ツアー(福岡県受託事業)
・10月31日(金)、11月1日(土) 九産大ビジョンデー(九州産業大学学生による研究発表)
・11月22日(土) 収穫祭