- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第414号(令和7年8月号)
■戦時下と今~戦時下と現在の写真を比較~
掲載している戦時下の写真(昭和12~20年ごろ撮影)は、市民の皆さんや筑前町立大刀洗平和記念館などから提供いただいたものです。当時の証言などから現在の写真も掲載。写真を比較し、当時の人の生活や風景、戦時下の状況などを想像してみてください。
◇写真の提供元
(1)「目で見る杷木町町制50周年記念写真集」(中央・あさくら・はき図書館所蔵)
(2)古賀常文さん[「旧宮野村在郷軍人分会編纂」(当時上比地区で配布されたもの)]
(3)「朝倉町の写真集3」(あさくら図書館所蔵)
(4)窪山俊行さん
(5)~(7)筑前町立大刀洗平和記念館
◇写真の見方
タイトルと現在の場所、写真の解説を記載。
(1)防火訓練(杷木上町付近)
杷木上町家庭防空團による防火訓練。現在も変わらない町並みが残る。
(2)宮野国民学校運動会[アサヒゴム加工(株)]
宮野校(現在は閉校)の運動会。奥には宮地嶽が見える。
(3)出征兵見送り(比良松交差点付近)
地元の出征兵を戦地へ見送る。現在の国道386号で奥が甘木方面。中央には朝倉軌道のレールが見える。
(4)一ツ木出征家族の集合写真(一木公民館)
一木地区の出征兵の家族を写したもの。現在より南に位置していた建替え前の公民館前で撮影されたと推測される。
(5)旧朝倉中学校(現在の朝倉高校)
予科練入隊者の壮行会(須賀神社)海軍甲種飛行予科練習生として91人が入隊した。
(6)朝中生予科練入隊者の行列(甘木町内)
壮行会後、甘木町内を行進する予科練入隊者の朝中生。手前が須賀神社の鳥居付近と推測される。
(7)朝中生予科練入隊者の最後の見送り(甘木鉄道甘木駅)
当時の国鉄甘木線甘木駅。
※写真の詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
問合せ:市人事秘書課
【電話】22-1117
■恒久平和への誓いを新たに戦後80年忠霊塔碑文銘板除幕式
6月26日、甘木公園で「戦後80周年忠霊塔碑文銘板除幕式」が行われました。この碑文銘板は、郷土の英霊に改めて感謝と哀悼の意を表し、恒久平和への誓いを新たにするために、朝倉市遺族連合会により設置されました。
当日は、林市長や遺族連合会員らが参列しました。式典で草場重正会長は「今日の平和と経済の安定は、尊い英霊の犠牲があって成り立っていることを後世に伝えていく必要がある。今年は戦後80年の節目の年。市民の皆さんにも広くこのことを知ってもらいたい」とあいさつ。
國武政宣副会長からは碑文銘板への思いが語られ、式典の最後には、参列者全員でそれぞれの思いを胸にしながら静かに手を合わせ追悼しました。
■甘木公園忠霊塔の歩みと祈り
甘木公園内の「ひょうたん山」と呼ばれる場所にたたずむ忠霊塔は、昭和13年(1938)、近代の戦争で命を落とした郷土の英霊を慰霊するために建立されました。
戦後間もない昭和22年(1947)には、当時の朝倉郡下22町村出身の戦没者2712人が合祀され、以来、遺族連合会の皆さんにより大切に守られ、地域住民の平和への祈りの場として受け継がれています。塔の安置室には、名札だけが添えられた数千もの白く小さな骨壺が並び、帰らぬ人となった命の重みと深い哀悼の思いが込められています。
春には桜が咲き誇り、訪れる人の心を和ませるこの場所で、戦後80年の節目に改めて平和の尊さを感じてみませんか。戦争の記憶を語り継ぎ、平和の心を未来へつないでいくことが、今を生きる私たちの大切な使命です。
問合せ:市福祉事務所
【電話】28-7551
■筑前町立大刀洗平和記念館企画展『九州飛行機と震電―技術者たちの記録―』
期間:7月31日(木)~12月14日(日)9時~17時(入館は16時30分まで)
場所:大刀洗平和記念館企画展示コーナー
海軍・局地戦闘機「震電」は、アメリカのB29など高高度爆撃機の迎撃用として開発されました。海軍航空技術廠・鶴野正敬技術少佐(震電設計主務者)とともにその開発、製造を担ったのが福岡にある九州飛行機株式会社でした。
戦後80年の時を経て、技術者たちが遺した「震電」の完成までの記録を初公開します。
※震電(実物大模型)は映画『ゴジラ-1.0』の撮影に使われたもので、令和4年7月から同館に展示されています。
入館料:大人600円高校生500円小中学生400円
問合せ:筑前町立大刀洗平和記念館
【電話】23-1227
■第19回朝倉市民平和祭劇「晴れのち、ゆめ」
日時:8月31日(日)開演13時30分(開場13時)
場所:ピーポート甘木中ホール
入場無料
アジア太平洋戦争末期の苦しい時代のなか、先生と子どもたちは元気に日々を過ごしていました。
ある日、先生に召集令状が届きます。寂しい気持ちを抑えながら笑顔で送り出し、先生の教えを胸に笑顔で懸命に生きていこうとする子どもたちに、さらなる悲劇が襲い掛かるのです。
主催:朝倉市平和事業実行委員会
問合せ:市総合政策課
【電話】28-7593