くらし [シリーズ One Health]資源が巡るまち、みやま
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年4月号
私たちの身近に存在するワンヘルスを、ワンヘルス総合推進室とそのプロフェッショナルが深掘りしていきます。今回は、市の環境への取り組みを環境政策課と深掘り!
・環境政策課…副島
・ワンヘルスナビゲーター…大坪
■ごみが資源に
家庭や事業所で分別された生ごみは、バイオマスセンターで発酵され電力と液体肥料を生みだします。生成された電力は施設内で利用され、液肥は市内の農地に散布。液肥で育った農作物が学校給食や家庭の食卓に並ぶことで、資源循環の環がつながっています。
◇資源循環の環
・生ごみの分別
・発酵させ液肥化
・液肥の農地還元
・地元農産物の供給
大坪:分別された資源がエネルギーや肥料に生まれ変わることで地域全体がうまく循環しているんですね。
副島:生ごみ分別のおかげで、毎年約400MWhの電気と11,000tの液肥が生まれるんです。
■ごみ分別とCO2排出量
・生ごみ分別
・紙おむつ回収
・分別収集
公共施設のCO2排出量は、生ごみ分別などへの積極的な協力により2023年までの10年間で70%の削減を達成しています。これは国の目標「2030年までに46%削減」をはるかに上回る高水準です。
副島:資源を分別すると、焼却コストなどの削減になるんですよ。
■環境に優しい農産物
・つやおとめ
・つやおとめ
・菜の花オイル 家庭菜園でも液肥を使える!
バイオマスセンターで作られた液肥を使って栽培されたお米と菜種油は、地球環境にやさしい「ワンヘルス農産物」として福岡県から認定されています。
(※詳細は本紙をご参照ください。)
大坪:私たちがワンヘルス農産物を選ぶことは、実は環境や身体にも優しいということ。小さな選択の積み重ねが、変化につながっているんですね。
■エネルギーの地産地消
○市施設の電気使用におけるCO2排出量ゼロに!
一般家庭やメガソーラー、ごみ焼却時に発生する再生可能エネルギーをみやまスマートエネルギー株式会社が買い取り、各家庭や公共施設へ供給しています。地域で作ったエネルギーを地域で使う「エネルギーの地産地消」を実現しています。
(※詳細は本紙をご参照ください。)
大坪:地域で作られた電力を選ぶことで、持続可能な未来の実現につながるんですね。
■脱炭素チャレンジカップ2025 審査員特別賞
CO2排出量の実質ゼロを目的とした地球温暖化防止に関する優れた地域活動を表彰する全国大会です。
副島:市民の皆さまの日々の取り組みのおかげで受賞することができました。
大坪:普段私たちが実践している環境に優しい取り組みは、地球に優しいだけじゃなくて、巡り巡って私たちに還ってくる。人の健康と環境問題は深い関係があるんですね!あ、これってワンヘルスだ!
◇ゼロカーボンで豊かな暮らし
環境を考えることは、豊かな暮らしやまちをつくることにつながります。
例えば、住宅の断熱性を高めると電気代が節約されるほか、ヒートショックを防ぐことにもつながります。太陽光パネルと蓄電池を設置すれば、災害で停電が起きた際に蓄電池から電力を得ることができます。地産地消は物流に係るCO2排出量を減らすだけでなく、まちのお店や農家が豊かになり、新鮮な農産物を食べることで健康にもつながります。
みやま市は、ゼロカーボンシティを通して豊かな暮らしを提供できるよう取り組みを進めています。
◇補助金
省エネ家電買い替えや、太陽光発電などに活用できる補助金があります!
問合せ:総合政策課 ワンヘルス総合推進室
【電話】88-9754