- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年10月号
本市の高齢化率は上昇を続けており、団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年には、高齢化率が44%になるといわれています。このような状況から、市では「住み慣れた地域で自分らしく、健やかに暮らすことのできる支え合いのまちづくり」を目指す「生活支援体制整備事業」を推進しています。
◆生活支援体制整備事業とは
生活支援体制整備事業とは、自治体、民間企業、商工会、民生委員などさまざまな事業主体が連携しながら、日常生活の支援体制の充実・強化や、高齢者の社会参加の推進を目指し、高齢者が安心して暮らし続けられる地域をつくっていくものです。本市でも各地域で、その場所ならではのまちづくりが行われています。
◆住民参画のまちづくり
江浦地区では令和元年から、長島地区では令和4年から、移動販売やバスツアーなどの買い物支援が行われています。中でも長島地区は、南校区まちづくり協議会が声をあげ、校区のモデル地区として始められました。
南校区では、地域の活性化を目的に校区全体へアンケート調査を実施したところ、買い物や病院などの「移動」に関する悩みが多く寄せられました。その中で、高齢者の一人暮らしや二人暮らしが多くスーパーやコンビニエンスストアが遠いなど、買い物難民が増えつつあり、かつアンケート回答率が最も高かった長島地区をモデル地区として、買い物支援を実施することになりました。
その後、本格実施まで地域が主体となり、より詳しいアンケート調査や関係機関との話し合い、先進地域(江浦地区など)への視察など、さまざまな検討・調整を重ね、導入に至りました。
◇長島地区でのアンケート調査例
・買い物するうえで大変なことは?
・店までの主な手段は?
・どんな買い物支援がいい?
・移動販売などで買いたい物は?
◇導入後の利用者の声
[バスツアー]
・団体旅行に行ったような気持ちでした。
・久しぶりに自分の目で見て買い物することができました。
・皆さんに会えて楽しかったです。
[移動販売]
・孫と一緒に参加できてよかったです。
・とても助かりました。
・皆さんと集まる機会も減ってきたので、会える機会ができてよかったです。
■一緒に考えよう、住みたい、住みやすいまちづくり
住み慣れた地域に安心して暮らし続けられるよう、市では助け合いのまちづくりについて一緒に考える「まちづくりフォーラム」を平成30年から開催しています。誰でも参加できるこのフォーラムには、行政区長や民生委員、一人暮らしの高齢者や学生など、さまざまな立場の人が集まり、まちづくりについて一緒に考え話し合っています。
8月22日に開催したフォーラムには、26人が市内外から参加しました。住み続けたいみやま市にするにはどうしたらいいか、本市の未来について意見を出し合いました。参加者からは、「地域づくりに興味があり参加しました。今日出た課題を未来に向けてどうしていくかなど、ぜひ次回も参加して皆さんと考えたいです。」などの声がありました。
■まちづくりのことは生活支援コーディネーターにご相談ください!
生活支援コーディネーターは「地域支え推進委員」とも呼ばれ、地域のさまざまな活動をつなぎ、組み合わせる調整役です。高齢になっても住み慣れた地域で、自分らしく暮らしていけるよう、生活支援・介護予防の体制づくりや困り事と取り組みのマッチングなどを行っています。
◇生活支援コーディネーターの役割
・日常の困り事や、地域にあるサービスの把握
・地域の居場所や生きがいづくり
・地域住民や関係機関との連携・ネットワークづくり
・地域の担い手養成や活動支援
「地域の方と話しながら困り事や課題を把握し、解決に向けて一緒に考えていきます。安心して住み続けることができるみやま市にしていきましょう!何かありましたらぜひご相談ください!」
みやま市生活支援コーディネーター 前原さん
問合せ:地域包括支援センター
【電話】64-1516