- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年11月号
■堤(つつみ)舶人(はくと)さん
地元みやまで大工として働く堤さん。高校卒業後に家業の建築会社に就職し、現在は新築住宅の建設からリフォーム工事まで、幅広い業務に携わりながら、日々現場で腕を磨いている。
◇自然と志すようになった夢
「実家が建築会社だったので、昔から建築の仕事に触れる機会は多かったです。子どものころから現場を見に行くことも多く、自然と『大工』という仕事に興味を持つようになりました。」
建築業を始めて4年目の堤さん。初めて任された仕事は、友人宅の玄関周りのリフォームだった。「リフォームが完成して友人に喜んでもらえたときは、とても嬉しかった。」と当時を振り返る。
「完成した家を見て喜んでいるお客さまの姿を見ると、やりがいを感じます。丁寧に、短い期間で仕上げて、お客さまに満足してもらえるように作業することが理想だと考えています。」
現在は、施工管理技士の資格習得に向けて勉強中。「大工仕事は現場で覚えることが多いですが、資格を取れば仕事の幅が広がります。今後はもっと大きな仕事にも挑戦していきたいです。」と語る。
◇現場で磨く職人の力
最初は、木材を削る機械の扱い方や、家の枠組みを組み立てる感覚などがなかなか掴めなかったという堤さん。家族や周りの人達に教わりながら少しずつ経験を積んでいった。できることが増えるにつれて、自信にもつながっていったという。
「最初は周りの人に聞いてばかりでした。でも今は、自分で考えて形にできるようになったのが大きな成長です。段取りや準備を自ら考え、効率的に進められるように意識して行動しています。」
大工として日々現場に立つ堤さんは、仕事の傍ら、商工会や消防団にも所属し、地域活動にも取り組んでいる。
「子どものころから過ごしてきたこの場所だからこそ、住みやすさを実感しています。地域から信頼される大工を目指して、これからも腕を磨いていきたいです。」
