くらし 令和7年度 施政方針

令和7年第1回芦屋町議会定例会で、町政運営を担う波多野町長が施政方針を示しました。
施政方針とは、町長が芦屋町のまちづくりの方向性に関して、実施しようとすることや考え方を述べるものです。
「令和7年度の主要な施策」の内容を、「人を育み未来につなぐあしやまち」を将来像に掲げた「第6次芦屋町総合振興計画」の構成に沿って紹介します。

■令和7年度の主要な施策

◆住民とともに進めるまちづくり
○人財育成・発掘
意欲を持って活動する人材や担い手を継続的に確保するため、関係団体や関係機関などとの連携、相談や学習機会の提供などに努めます。

○地域コミュニティ
自治区活性化事業交付金による自治区活動への財政的支援や自治区担当職員制度による人的支援を継続します。また、協働のまちづくりを推進するため、広報あしや、ホームページ、SNSなどさまざまな情報媒体を活用し、欲しい人に欲しい内容が届く情報発信に努めます。

◆安全で安心して暮らせるまち
○安全・安心
近年多発する自然災害の教訓などを踏まえ、定期的に防災訓練を実施するとともに、災害発生時などには、戸別受信機などにより迅速かつ正確な情報を伝達します。また、災害などの場合も役場庁舎や中央公民館、総合体育館の災害対策機能が約3日間維持できるように、非常用電源や燃料タンクなどの設備を強化します。

◆こどもがのびのびと育つまち
○こども・子育て
こどもを産み、育てることを支援するため、所得の制限なく18歳までの入院・通院費の無償化や給食費全額補助、出産祝金や小中学校・高校生等通学費補助金、新婚・子育て世帯民間賃貸住宅家賃補助金を継続します。また、保育料の引き下げや第2子以降の保育料を無償化するとともに、新たに、不妊治療費助成事業や新生児聴覚検査費助成事業を開始します。

○学校教育
放課後特別授業イブニングスタディや放課後塾を継続するとともに、小中学校の児童生徒のICT教育を推進します。また、英語教育強化のため、オンラインによる体験型英語学習を継続するとともに、英語検定料補助を令和9年度まで延長します。また、不登校児童生徒に応じた支援を行うため、教育支援センターを芦屋中学校から町民会館に移設し、小中学生を対象とした事業に拡充します。
施設整備では、引き続き芦屋東小学校の建具・防水改修工事を行い、令和7年度の完了を予定しています。

◆いきいきと暮らせる笑顔のまち
○地域福祉
民生委員・児童委員や各自治区の区長、社会福祉協議会をはじめとした関係機関・団体とともに、住民同士がつながり、互いに助け合い、支え合う地域づくりを進めます。

○高齢者福祉
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、在宅医療と介護の連携や介護保険サービスの充実などに取り組む地域包括ケアシステムの深化、保健事業と介護予防の一体的な実施などに取り組みます。また、新たに高齢者補聴器購入費助成事業や高齢者世帯等エアコン購入費助成事業を開始します。

○障がい者福祉
自立した日常生活を支援するサービスの提供、共生社会の実現のための啓発や合理的配慮を推進します。

○健康づくり
特定健診やがん検診の受診率向上に努めるとともに、保健指導などにより健康づくりに対する意識を高める取り組みを行います。また、「健康増進計画」の計画期間が令和7年度で満了するため、次期計画の策定に取り組みます。

◆活力ある産業を育むまち
○農業
農業水利施設の保全のため、農業用水門の整備工事を行います。

○水産業
優良な漁場再生のためのクロウニ駆除や漂着物の処理に対する支援を行います。また、柏原漁港西方海岸の荒波の原因究明や対策方法を検討していくため、「柏原漁港西方海岸荒波対策基本計画」を策定します。

○商工業
物価の高騰など社会情勢の変化を踏まえ、商工会が発行するにこにこ商品券のプレミアム率の拡充に対し支援を行い、町内の既存店舗の利用促進や消費喚起を図ります。また、芦屋町ブランド認定制度や特産品開発支援事業補助金による芦屋産品の消費拡大、創業促進支援事業補助金や空き店舗等活用事業補助金による商工振興や空き店舗対策に取り組みます。

○観光
魚見公園整備工事や国民宿舎マリンテラスあしや空調機改修工事などを行います。
芦屋港の活性化は、一部エリアの民間活力の導入や管理運営体制の検討を進めます。

◆環境にやさしく、快適なまち
○町営住宅
建物の状況把握を行い、安心して生活できる住宅環境の提供に努めるとともに、「町営住宅長寿命化計画」に基づき、管理戸数の縮減に取り組みます。

○公共交通
「地域公共交通計画」に基づき、バス路線や便数の維持確保に努めるとともに、老朽化した巡回バス車両を購入します。

◆心豊かな人が育つまち
○生涯学習
生涯学習講座あしや塾への参加促進を図るとともに、中央公民館を中核施設として、各種社会教育事業を進めます。
施設整備では、総合運動公園中央グラウンド改修工事やテニスコート改修工事、町民会館LED化改修工事などを行います。

○歴史・文化
オンリーワンの国指定重要文化財「芦屋霰地真形釜(あしやあられじしんなりがま)」やリニューアルした芦屋釜の里のさらなるPRを図ります。また、新たな鋳物師の養成に取り組むとともに、独立した鋳物師への支援による芦屋釜の復興推進や芦屋鋳物の産業化を目指します。

○国際交流
中学生対象の海外ホームステイ事業の参加定員を増員し、グローバルな視野を持った人材の育成に取り組みます。

◆計画の実現に向けて
○総合振興計画
「前期基本計画」の計画期間が令和7年度で満了するため、次期計画の策定に取り組みます。

○ボートレース事業
売り上げの好調を維持し、引き続き一般会計への繰出金を計上します。また、Mooovi(モーヴィ)芦屋や夢リアホールを核とした本場30キロ圏内の来場促進に取り組みます。

○広域連携
下水道事業の広域化に向けた検討や連携中枢都市圏18市町による特産品のプロモーション事業などに取り組みます。