- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県遠賀町
- 広報紙名 : 広報おんが『おんがのおと』 令和7年7月号
■ハンセン病問題~二度と同じ過ちを繰り返さないために~
▽ハンセン病とは
「らい菌」という細菌によって引き起こされる感染症で、発病すると、末梢神経が麻痺し、手足の指先の感覚が無くなったり、皮膚が膨らんだり、体の一部が変形したりといった症状が出ます。
しかし、「らい菌」の感染力は非常に弱く、うつりにくい病気で、たとえ感染したとしても、現在は適切な治療をすれば、確実に治すことができる病気となっています。
▽ハンセン病の歴史
以前は恐ろしい伝染病であると考えられていたハンセン病。1907年に明治政府が「癩(らい)予防ニ関スル件」という法律を制定し、ハンセン病患者を強制収容する隔離政策が始まりました。その後、治療法が発見されたにも関わらず、人々の偏見や差別、無関心により、隔離政策は約90年間に渡って続き、収容された患者は住居・結婚・出産・職業選択の自由を奪われるなど、深刻な人権侵害の被害を受けました。
ハンセン病が恐ろしい伝染病であるという誤った認識が浸透してしまったことで、患者とその家族は地域社会から迫害され、厳しい差別と偏見に今でもなお苦しんでいます。
このような悲惨な歴史をたどってきたハンセン病問題についての理解を深めるため、ハンセン病をテーマにした映画上映会を実施しますので、ぜひ見に来てください。
▽人権啓発映画上映会
上映作品:「あん」
日時:7/9(水)18:20~20:30
場所:遠賀町中央公民館
費用:無料
その他:詳しくは12ページで確認してください。
問い合わせ:協働人権係