- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県大木町
- 広報紙名 : 広報おおき 2025年3月号No.528
子どもたちの将来にツケを残さない、循環のまちづくりの一環として、町では学校と連携して環境教育に取り組んでいます。
昨年の6月に町内各小学校の4年生が、家庭から出る燃やすごみの量ゼロを目指す「ごみゼロチャレンジプログラム」に挑戦しました。
■ごみゼロチャレンジとは?
各家庭で1か月間、「燃やすごみの量」と「プラスチックごみの量」を量って記録します。
毎日どれくらいのごみが出ているかを調査し、きちんと分別することで、燃やすごみの量を減らせること体験します。「ごみゼロを目指す」。そのことを意識してもらうことがこのプログラムの狙いです。
プログラムに取り組む前には、環境課の職員が出前授業を行い、「なぜ燃やすごみを減らさないといけないのか」「分別をすることは資源を守ることにつながること」を学びます。
取り組み期間中には、生ごみ循環施設である「おおき循環センターくるるん」や、資源ごみ収集の拠点である「環境プラザ」の見学も行います。
■ごみゼロチャレンジの結果は?
1人1日あたりの燃やすごみの量の3小学校の平均は74.1gとなり、大木町平均(178.7g)から約6割も減らすことができました。
◇子どもたちの感想から
・分別しても意味はないと思っていたけど、ごみゼロチャレンジをして意味がわかり、もっと分別しようと思いました。このことを大人になっても覚えて、生かそうと思います。
・今回のごみゼロチャレンジをしてみて、燃やすごみ用のごみ箱の中に自分の食べたおかしの袋がたくさん入っていたので、反省しながら分別しました。今度から気をつけて分別していきたいと思います。家族みんなだけの1か月でごみの量は多いと思ったから、大木町のごみの量はどんなに多いだろうと思いました。
◇保護者の感想から
・今回ごみゼロチャレンジに参加して、今までわからない物はすぐ燃やすごみに捨てていることに気づきました。子どもと一緒に分別表を確認すると、プラスチックや雑がみに捨てられるものも多くあり、燃やすごみの量が少なくなりました。これからも続けていきたいと思います。
・今まで、ごみのことを考えてなかったけど、勉強したことで「このごみは何になる?」「燃やすごみなのか?プラスチックなのか?」など、自分で考え、分からなかったらたずねて、分別して捨てることができるようになりました。また、捨てる前にまだ使えないかを考え、ごみを減らそうとしていました。家族も一緒に考えることができて、ごみを減らす意識が高まりました。
◇ゼロ・ウェイストは子どもたちから
ごみゼロチャレンジプログラムは、子どもと家族が一緒に取り組むプログラムです。学校での学びを家族と共有することで、新たな気づきにつながっています。
そして、その気づきが町全体の分別意識の向上につながっています。
大木町のリサイクル率(令和4年度):63.9%(全国第7位)
問合せ:環境課
【電話】0944-32-1120