- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県広川町
- 広報紙名 : 広報ひろかわ (令和7年4月1日号)
~大切なのは、小さなことでも実践していくこと~
■記念すべき「最初の一歩の日」
4月19日は、日本地図作りの最初の一歩を踏み出した日であることから「最初の一歩の日」や「地図の日」と呼ばれています。
寛政12年(1800年)4月19日、天文学や地理学に精通していた伊能忠敬は日本地図製作のため、現在の北海道へ測量に出発しました。全国を歩いて測量し、文政4年(1821年)に正確な日本地図が完成。広川町にも文化9年(1812年)に測量に訪れた記録が残っています。「人間50年」といわれた時代に、55歳を過ぎて偉業の一歩を踏み出し、約4万キロもの距離を自らの足で歩いて測量しました。「物事を始めるのに遅いということはない」を体現した人物です。
■まずは最初の一歩を踏み出すところから
人権問題を考えるとき「自分一人だけが何かしても意味がない」などの消極的な意識から、最初の一歩を踏み出すことにためらいがある人も少なくないようですが、すべての人権問題は、その「一歩」をなくして解決に向かうことはありません。
本人に何の責任もないことで不平等や不利益を強いられ、自由と平等が侵害されている「部落差別」。周囲の理解が得られずに社会の中で生きづらい思いを抱えている「性的マイノリティ」。さらには、インターネット上で誤った情報や差別・偏見を助長する内容の情報があふれるなど、解決しなければならない人権問題は身近なところで山積しています。
これらの人権問題を解消し、差別や偏見を無くすためには、小さなことでも実践していくことが大切です。一人が実践することで、少しずつですが必ず変わっていくはずです。
■広川町人権・同和教育推進協議会
昭和47年(1972年)、広川町人権・同和教育推進協議会が発足し、本町としての人権・同和教育の第一歩を踏み出しました。
「広川町人権・同和教育基本方針」に従い、人権尊重と共生社会を実現するために、部落問題の解決を目指す同和教育を基盤にすえ、人権教育の確立に向けた研究と実践に努めています。
この協議会の活動の中から、学校教育部会の実践交流会を紹介します。
■人権・同和教育実践交流会
2月14日(金)、広川町の小・中学校の先生が参加し、「第41回広川町人権・同和教育実践交流会」が行われました。
この交流会は「ささやかな取り組みでも、自分たち自身の実践を出し合って交流し、深め合っていこう」という思いから、昭和59年(1984年)にスタートしました。学びの場として、今後の実践に「つなぐ」「深める」「つながる」ことが期待されています。
今回の交流会では、4つの分科会に分かれて4本のレポートが報告され、多くの意見交流が行われました。
【第1分科会】「認め合える学級をめざして」
【第2分科会】「子どもの背景を知ろうとすることの大切さ」
【第3分科会】「友だちとの関わりの中で感じてほしいこと」
【第4分科会】「相手を『知る』『つなげる』ことの大切さ」
問合せ:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】0943-32-0093