- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県広川町
- 広報紙名 : 広報ひろかわ (令和7年9月1日号)
■広川町にある巨樹・珍樹 その13~グリートパーク内の珍しい樹木2~
○シャシャンポ(ツツジ科)
樹高 約5.0メートル
幹周 0.3メートル
常緑灌木(かんぼく)で、広川町ではチャンカンと呼ばれたり、ヤガヤガマンジュウと呼ばれます。秋に紅葉し、赤紫色に熟した実は、子どもたちにとっては格好の自然の恵みでした。
灌木(樹高1.2メートル以下の木の総称)に分類されているように、大木は珍しく、グリートパーク内には当該木を筆頭に、数株の自生が見受けられます。
ちなみに近隣では、筑後市古島の老松神社境内に、樹幹は折損していますが、幹周が1.33メートルを測る木が所在しています。こんなに大きく生長する木もまれにはあるという証拠です。
○カラスザンショウ(マツカゼソウ科)
樹高 約5.0メートル
幹周 0.3メートル
落葉高木で、樹幹には鋭い棘(とげ)があって、一見するとサンショウ(山椒)に似ていますがその名前は、種子をカラスが食べに来るからという説と、サンショウの偽物だからという説とがあるようです。グリートパーク内に数株の自生が見られます。
○ボロボロノキ(ボロボロノキ科)
樹高 約6.0メートル
幹周 1.08メートル
落葉小高木で、秋には紫黒色の実をつけ、冬期には葉を落としますが、その際に弱い小枝も落とすという特性を持っています。樹名の由来は、すぐ折れる軟弱な枝に起因します。グリートパーク内には、かなりの数の自生を見ることができます。
ちなみに石人山古墳に所在する木が、町内で最も大きいとみています。
○ハイノキ(ハイノキ科)
樹高 約5.0メートル
幹周 0.81メートル
常緑高木でクロバイとも称します。樹の膚(はだ)が黒くざらついていることから起きた名です。5月に香りの良い白い花をつけます。乾燥した葉は、黄色を出す染料としても使われていました。
■広川町古墳資料館だより
平安時代末期から鎌倉時代の間には、日宋貿易により中国から陶磁器が輸入されました。碗(わん)や皿などの陶磁器は日常の容器として、当時は珍重されていたようです。
一條区や当条区の遺跡からも陶磁器などの出土があり、器の生地が白くて透明な釉薬(ゆうやく)が使用された白磁碗(はくじわん)や、釉薬が青色に発色した青磁碗(せいじわん)などが出土しています。