くらし 《特集》ますます便利でもっと身近な図書館に 〜図書館システムを利用しませんか〜
- 1/40
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県伊万里市
- 広報紙名 : 広報伊万里 令和7年2月号
市民図書館は、平成7年7月に産声をあげ、今年いよいよ開館3030周年を迎えます。これまで皆さんの暮らしに寄り添いながら、地域の課題解決や自己実現のためなど、さまざまな資料の提供を行ってきました。
そんな中、インターネットの普及は、社会に大きな変革をもたらし、今や生活に欠かせない重要な情報源となっています。
図書館もまた、IT時代の波に合わせ、インターネットを通じたサービスを拡大してきました。既に、ホームページからの図書予約は、年間1万件を超えています。
昨年1010月から図書館のシステムが新しくなり、ますます便利になりました。これまでのサービスに加え、新たな機能を追加しています。
図書館を構成する要素として『資料』、それを利用する『利用者』、資料を整理、保存して利用に供する場として『施設』があります。その施設に、資料と利用者を結びつける役割を果たす『図書館員』がいます。
図書館システムは、図書館員が図書館の機能を充実させるための活動を強力に支援し、ひいては皆さんにメリットをもたらすものでありますので、このシステムを使わない手はありません。
皆さんのスマートフォンやパソコンから、身近な図書館サービスを体感してみませんか。図書館資料との新しい出会いや発見が、きっとあるはずです。
・市民図書館ホームページ(詳細は、本紙をご覧ください。)
■新しい機能『WEB書棚』
書架の間を自由に行き来しながら、本の背表紙を気ままに眺めて、気になったタイトルの本を手に取る行為を『ブラウジング』と言います。
新しい図書館システムの機能には、バーチャル(仮想の)本棚を表示する『WEB書棚』があります。これを利用すると本棚を眺めるようにして本を探すことができますし、自分が検索して探した本と同じジャンルの本が表示されます。
実際の書棚の並びとは異なりますが、図書館に来なくてもWEB書棚を見ながら、図書館の本をブラウジングできるような機能となっています。
◆トップページ
ここからWEB書棚を表示できます。日替わりで内容が変わりますので、お楽しみに!
◆WEB書棚
本の表紙画像が表示されます
◆『資料検索』からも表示できます
▽関連資料
・『資料検索』を行うと『資料詳細』の右側に、この資料を検索した人におすすめする資料などを案内します。
・探している資料の内容に沿ったWEB書棚がここから表示されます。ブラウジングを楽しみながら、資料を探すことができます。
※詳細は、本紙をご覧ください。
■『ログイン』すると便利な機能が使えます
市民図書館のホームページから『ログイン』をすると、さまざまなメニューがあります。
ここでは、ログインの方法や『貸出履歴』などの機能を紹介します。ぜひ、ログインしてお気に入りの機能などを見つけてみてください。
◇ログインの方法(1)〜(3)
(1)Myライブラリ
市民図書館のホームページから『Myライブラリ』の『ログイン』をクリックします。
(2)認証画面
ログインの画面で利用券(カード)のバーコード番号とパスワードを入力します。
※初期パスワードは生年月日(和暦)の6桁です。
(3)メニュー画面
好きな機能を選んでください。
(詳細は、本紙をご覧ください。)
◇ログインすると使える機能
・現在借りている資料と返却期限の一覧
・貸出履歴
・資料の予約
・メールアドレスの登録・変更
・図書館からのおすすめメールの受取設定
利用券のバーコードを表示させて、カードの代わりに窓口で使うこともできます
(詳細は、本紙をご覧ください。)
◇貸出履歴
貸出履歴機能を利用するには、ログインして履歴利用の設定を行うことが必要です。
設定をしたときから履歴データが蓄積され、ログインした本人しか見ることができません。
利用を停止したい場合は、設定を変更することでいつでも停止することができます。
■さらに使いこなしてみませんか
ここでは、新システムで追加した機能を紹介します。
ぜひ使ってみてください。
◇『メディア化情報検索』
本がドラマや映画などメディア化した際、原作資料とはタイトルが異なる場合があります。
『メディア化情報検索』とは、ドラマや映画のタイトルが原作資料と異なっていても、原作資料を検索できるものです。
例:『借りぐらしのアリエッティ』という映画のタイトルで資料検索を行った場合、原作小説である『床下の小人たち』も検索にヒットします。
◇『パスワードの再発行』
Myライブラリにログインするためのパスワードを忘れてしまった場合や、初期パスワードの期限が切れた場合、市民図書館のホームページからパスワードを再発行することができます。
※パスワードの再発行には、あらかじめメールアドレスの登録が必要です。登録していない場合は、現在のパスワードを初期化します。図書館の窓口または電話で問い合わせください。
◇『読書チャレンジ』
『読書チャレンジ』とは、自分で目標期間と目標冊数を設定して、達成率を表示させる機能です。
月別で貸出冊数を知ることができます。目標到達の達成感などとともに、読書を楽しんでください。
例:10月までに1,000点の資料を借りる目標を設定すると、150冊借りた時点での達成率は15%と表示されます。
※詳細は、本紙をご覧ください。
■『デジタル時代の図書館へ』
伊万里市民図書館 館長 鴻上哲也
図書館システムの更新は6年に1回行っていますが、今回は情報の収集・整理・提供の効率化を図るだけでなく、利用者の皆さんに読書や本を選ぶ楽しさを感じてもらえるように配慮しました。
図書館の情報化が進めば「図書館は遠い」「交通手段がない」「本が重い」「活字が読みづらい」などといったさまざまな制約を超えて、必要な情報の収集や活用を便利に行うことができます。もちろん、プライバシーの保護やデータの安全性を確保するためのセキュリティ対策は万全に取っていますので、ぜひオンラインでの貸出・予約サービスや資料検索、貸出履歴や館内Wi-Fiなどを利用してください。
本来、図書館は紙媒体や地域密着型のサービスを重視してきた場所です。したがって、従来の図書館の機能を損なわないよう留意しながら、多様な利用者のニーズに対応するバランスの取れた運営を行っていきます。
一方で、デジタルに慣れていない人たちにとってハードルが高いのが情報化の難点でもあります。図書館には、常に図書館員がデスクにいますので、不明の点があれば、決して遠慮なさらずにいつでも気軽に尋ねてください。わかりやすく『デジタル時代の図書館』へ案内します。
問合先:伊万里市民図書館
【電話】23-4646