くらし ひろげよう人権の輪

■3月21日は国際人種差別撤廃デー
~人種差別とは?~
1952年、当時の南アフリカ政府によるアパルトヘイト(1948年から1990年代初めまで行っていた『法によって定められた人種隔離と差別制度・政策』)の一環として、一定年齢以上の黒人にだけ身分証明書の携帯を義務付けた『パス法』が制定されました。
1960年3月21日、この『パス法』に対し、数千人規模の抗議デモが、ヨハネスブルグ近郊シャープビルという町の警察署前で行われました。デモ隊は、警告や逮捕を覚悟のうえ、身分証明書を持たずに抗議運動を展開しました。これに対し警察が発砲。69人の死者、180人以上の負傷者を出す惨事に発展しました。この惨事は『シャープビル虐殺事件』と呼ばれています。
これをきっかけに、南アフリカだけではなく、国際社会全体が人種差別撤廃に向けた動きを加速させ、1965年12月21日に『あらゆる形態の人種差別撤廃に関する国際条約(通称:人種差別撤廃条約)』が国連で採択されました。そして、翌年の国連総会で『シャープビル虐殺事件』が起きた3月21日を『国際人種差別撤廃デー』とすることが制定されました。
(引用:認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン『国際人種差別撤廃デー』)

人種差別の問題は、私たちにも関わりがあります。
肌や髪の色、体つきなどの外見的な特徴や、生まれた場所、職業などで人を決めつけて見たり、区別や排除、時には攻撃に及んだりする差別が存在しています。
人として、生まれ、育ち、生きている。
人として、何か違いがあるでしょうか。
差別は、私たちの心の中から生まれていませんか?
SDGs(持続的な開発目標)の一つに『人や国の不平等をなくそう』があります。『同じ国の中、そして国と国の間にある不平等を改める』という目標です。
年齢、性別、国籍、宗教、障害の有無などに関わらず、お互いに相手を理解し、考え方や生き方を尊重しながら、だれもが暮らしやすいまちづくりを目指していくことが、差別をなくす一歩になるのではないでしょうか。

■人権標語の紹介
受賞者紹介
令和5年度小中学校『人権標語』入賞作品を紹介します。
※詳細は本紙をご確認ください