イベント 第2回吉野ヶ里町みらい発見コンテスト(1)

第2回「吉野ヶ里町みらい発見コンテスト」が、昨年12月12日に中央公民館で開催されました。4校13組の小中学生が登壇し、それぞれの思い描く未来の町について斬新なアイデアや地域への愛情あふれるプレゼンテーションを繰り広げました。未来を担う子どもたちの豊かな発想力と、力強いメッセージをぜひご覧ください。

■三田川小 6年
◇(最優秀賞)~未来の交通弱者を救う~公民館交通コミュニティシステム
新宅陽馬、蓮池洵太、上村蓮、古賀爽、河原秋揮、百武直紀、藤﨑圭梧
吉野ヶ里町に住んでいる中での不便な点についてアンケートを実施した結果、「町内で高齢者が自力で移動する手段が限られており、生活に不安を抱えている」ということがわかりました。町の高齢者の約3分の1が自力で移動できていない現状を踏まえ、解決策を提案します。
問題を解決するために、2つの視点で考えました。ひとつ目は、高齢者が気軽に移動できる手段として実用化が進んでいる「ライドシェア」と「自動運転タクシー」です。ふたつ目は、高齢者が移動しなくても利用できる「公民館交通コミュニティシステム」です。具体的には、各地区の公民館にドローンの停留所を設置し、高齢者が食品などを受け取れるようにします。公民館は地域の中心であり、高齢者が歩いて利用しやすい場所です。
このシステムにより、無理のない移動範囲で必要なものが手に入るだけでなく、交通事故のリスクが減少します。また、公民館が交流の場となり、町内の交通渋滞の解消にもつながります。私たちの願いは、吉野ヶ里町がいくつになっても住みやすい町であり続けることです。

■三田川中 2年
◇(最優秀賞)吉野ヶ里町の交通問題について
長瀬はづき、松尾栞那、松永煌莉、江島梨央花
吉野ヶ里町は交通量が多く、事故や事件が頻繁に起きていると聞き、実際の状況を知りたくなりました。町の事故件数が多ければ、「安心して暮らせないのではないか」と、良いイメージが持ちづらくなります。
町内の事故は、国道34号線や主要道路の交差点付近で特に発生しており、朝夕の通勤時間帯に多く見られます。約8割が前方不注意などによる追突事故です。私たちが見つけた課題は、信号のない横断歩道が多いことです。信号が設置されていないため、歩行者が渡ろうとしても車が止まらず、危険な状況が続いています。歩行者が安心して渡れるように、信号や標識の設置を提案します。また、視覚障害者のために音響式信号機の導入も必要です。
次に、自転車盗難防止について提案します。昨年の盗難件数は13件でしたが、今年は18件に増加しています。無施錠の自転車が多いため、駅周辺に自転車の鍵を販売する場所を設け、盗難防止のポスターを掲示してはどうでしょうか。これにより、無施錠の自転車が減少し、盗難も減少すると思います。私たちは、吉野ヶ里町が安心して過ごせる町になってほしいです。

■三田川中 1年
◇(最優秀賞)子ども連れ、増やしてしまえ、吉野ヶ里
浦郷萌々、福田彩姫、西原凛音、岡優愛、髙栁花那、黒田うらら、井田朱俐
吉野ヶ里町でも子どもの減少が問題視されていることをご存知ですか?私たちは「子ども連れ、増やしてしまえ、吉野ヶ里」をテーマに、3つの提案をします。
まず、吉野ヶ里とライブラリーをつなげた「yoshinogary」の建設です。世代を超えて遊ぶことができ、静かに勉強や読書ができる場所が必要です。また、施設にステンドグラスを取り入れれば、明るい雰囲気が生まれ、自然光を利用して節電にもつながります。資金面では、カフェや販売ブースを設けて売り上げを経費に充てることを検討しています。
次に、子育て中のお母さんが気軽に訪れることができる親子カフェを提案します。おもちゃが揃っており、安心して過ごせる場所です。子どもが泣いても気にせず、交友関係が広がる憩いの場となるでしょう。
最後に、子どもが思い切り遊べる施設の必要性です。屋内外に遊具や広場を設け、USJや東京ジョイポリスのような施設を作りたいと考えています。広い敷地や資金が必要というデメリットもありますが、メディアに取り上げられることで、子ども連れの人気が高まるでしょう。
これらの提案を通じて、子ども連れが増加することを願っています。

※詳しくは本紙をご参照ください