子育て 特集 みんなで広げよう!子育ての輪(2)

■地域が支える!
地域コミュニティ連絡協議会(地コミ)や自治会などの地域のさまざまな団体や個人が、子育てしやすい環境づくりに取り組んでいます。

鳴見台小学校区コミュニティ協議会
中本さん
森口さん

新しい住宅地ができたことで、こどもが年々増えている鳴見台小学校区。この地区で、「地域子育て憲章」をつくったり、こども向けの事業に取り組んだりと、子育て家庭も住みやすいまちづくりを進めている「鳴見台小学校区コミュニティ協議会」の中本さんと森口さんの2人にお話を伺いました。

ー「地域子育て憲章」とは?
森口:地域の宝であるこどもたちの健やかな成長のために、地域全体で取り組むことをまとめたものです。今後は「地域子育て憲章」に沿って、地域で子育てを支える仕組みをつくりながら子育て家庭に優しいまちづくりを進めていきます。

ー普段の取り組みは?
中本:実は校区内には保育園や幼稚園がありません。そのため、小学校入学時に知り合いがおらず、不安を抱える保護者のかたも少なくありませんでした。そこで、協議会メンバーの発案で今年3月に「もうすぐ1年生、集まれ!」という、小学校入学を控えた親子や学校の先生が集まり交流を深めるイベントを開催しました。参加者からは、「不安が楽しみに変わった」などの嬉しい声もありました。

ー鳴見台で育つこどもたちにどんな思いがありますか?
森口:たくさんの人とのつながりの中で育ってほしいです。家族単位で見たら核家族化が進んでいますが、地域を大きな家族と捉えて、3世代でこどもたちを見守って行けるまちにしていきたいです。

ー今後の目標は?
中本・森口:こどもたちが大きくなったとき、またここに住みたいと思ってもらえるようなまちにしたいです。そのために、地域子育て憲章にもあるように「子どもたちに頑張るおとなの姿を見せていこう」と思います。

■お店や企業が支える!
子育て世帯の皆さんがお出掛けしやすいまちを目指して、お店や企業などがさまざまな取り組みを行っています。

●イーカオサポーター制度
子育て応援に取り組む企業や団体などを「イーカオサポーター」として認定する制度。5種類のサポーターが、いろんな支援をしています。
・お出かけサポーター
ベビーカーの貸し出しやミルク用のお湯の提供など
・こどもの遊びサポーター
遊び場や、いろいろな体験機会の提供など
・こどもの居場所サポーター
こども食堂や学習支援など
・パパママ仲間づくりサポーター
地域の子育てサロンや親子イベントの開催など
・寄附によるサポーター
市のこども基金への寄附や物品の寄附など

●赤ちゃんの駅
オムツ替えスペースや授乳室を無料で利用できる施設を「赤ちゃんの駅」として認定しています。市内に118カ所あります。

問い合わせ:こども政策課
(【電話】829-1278)

■市が支える!
長崎市で暮らす子育て家庭の皆さんが、安心して子育てできるよう、ニーズに合わせていろいろな取り組みでサポートしています。

●小学生まで利用OK!病児・病後児保育
こどもが熱を出したときや病気回復中で、保育所などに行けず、家庭でも育児ができない場合に、こどもを一時的に預かります。利用には、対象施設で事前の登録が必要です。
対象:市内在住の乳児~小学6年生
費用:こども1人につき2,000円/日

●今年6月スタート!こども誰でも通園制度
保護者が働いていなくても、時間単位で保育園などに自由に通える制度です。同世代のこどもと遊ぶ機会がほしいときや保護者が自分の時間がほしいとき、保育士からこどもの年齢にあった育児を学びたいときなどにご利用ください。
対象:0歳6カ月~満3歳未満で保育所などに通っていないこども
費用:こども1人につき300円/時間
申込:市ウェブサイト、幼児課・地域センター窓口
その他:こども1人あたり月10時間まで

問い合わせ:幼児課
(【電話】829-1142)