- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県対馬市
- 広報紙名 : 広報つしま 令和7年3月号
■つしまっこすくすくセンターでは、妊娠前から妊娠、出産、子育て期の中で関わる機会を最大限活用し、支援につながる取り組みを行っています。
▽取り組みの一部を紹介します!
「妊娠がわかったけれど、これからどうしたらいいの?」
病院で妊娠の診断を受けると、妊娠届出書をもらった後、妊娠届を市に提出します。その際、渡されるのが、母子健康手帳です。対馬市では、母子健康手帳を交付する際には、今後の健診や手続きなどに関する説明にくわえて保健師、栄養士や歯科衛生士など専門の職員がチームを組んで、妊娠中の過ごし方やこれからの食事のこと、お口のケアなど、1時間ほどかけて、より細かな説明を行うようにしています。
・母子健康手帳だけでなく、妊娠中の過ごし方や夫婦でできる歯科検診の案内などが配られる・初めての母子手帳交付を受けるご夫婦。「これからどうしていいか不安だったが、丁寧に説明してもらい不安な気持ちが和らいだ」と話していました。
「子どもの成長で気になることがあるけど、どうしたらいいの?」
赤ちゃんが生まれたら、保健師がご自宅に伺う新生児訪問をはじめ、5歳児まで定期的に健診があります。対馬市では、法律で決められた1歳6か月児健康診査と3歳児健康診査の間に独自に2歳児の歯の健診事業に取り組んでいます。成長の変化が大きいこの時期に、発達の具合や子育ての疑問などにお答えすることで、保護者の方に安心して子育てに取り組んでもらいたいと考えています。また、市内5か所にある地域子育て支援センターでは、同年代のお子さんと触れ合う機会づくりや、育児への相談などを気軽に行うことができます。・健診をきっかけに、相談の機会を作る
「急な用事の時に子どもの迎えや預かりをお願いしたいけれど…」
市内には、家事や育児を支援する取り組みを行っている事業者や団体があり、有償で保育施設などから自宅への送迎や、通院やリフレッシュのための一時預かりなど、子育てのお手伝いを行っています。お手伝いしているのは、講習を受けた市内在住の人たちで、子育てに関わる新しい形として注目されています。
■親でも学校の先生でもない、子どもを育てる新たな立ち位置
令和5年度に誕生した「つしまファミリーサポートセンター」は、子ども(生後4か月から小学校6年生まで)の育児支援を希望する人と、援助を行いたい人をつなぐ取り組みです。令和7年2月現在で、依頼会員55人、援助会員47人、両方会員(依頼も援助も行う)14人が登録しています。
「どんなことをサポートしてもらっているの?」
▽つしまファミリーサポートセンターで多い依頼内容
1位 学校の放課後の子どもの送迎および預かり
2位 保育施設の保育開始前や保育終了後の子どもの送迎および預かり
3位 依頼会員宅での預かり(依頼会員在宅時)
「利用料金はどのくらいかかるの?」
※1時間当たりの利用料金
※複数の子どもを預ける場合は、2人目から半額
※送迎(1回200円)おやつ代など実費負担
「どんな人が来るのか心配…」
援助会員は登録後、支援の仕方や安全、小児看護に関することなどを学ぶ講習を受ける必要があります。また、依頼者からサポートの依頼があった場合、センターの窓口だけでなく、援助会員も、サポートをする保護者や子どもたちと面談し、信頼関係を築いたうえでサポートを行っています。
●子育て経験者として応援します!
サポート会員 平山明美さん
定年で対馬に帰ってきたとき、サポート会員を募集していることを知り、会員になりました。保育施設でも働いた経験もあり、子どものお世話をするのは慣れていましたが、ここでは1人の子どもさんのお世話をすることが多いので、私のことを慣れてくれるのかがとても不安でした。初めての依頼が終わった時、ホッとしたと同時に、困っている人の役に立つことができた嬉しさはとても大きかったです。仕事と子育ての両立は大変です。更に転勤などで両親をはじめ家族の協力が得られないとなれば、本当に心細くて不安だと思います。そんな時は、どうか私たちを頼ってください。皆さんの頑張りを対馬に住む仲間として、応援しています。
■対馬市では、部局内の連携のほか各機関や市民と協力しながら、子どもを産み育てる皆さんのお手伝いを行っています。相談はもちろん、皆さんが抱えているお悩みなどがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
健康増進課【電話】0920-58-1116
美津島(小船越~濃部)豊玉・峰・上県(鹿見・久原・女連)
北地区保健センター【電話】0920-84-2313
上県(鹿見・久原・女連以外)・上対馬
南地区保健センター【電話】0920-52-4888
美津島(根緒~大山)・厳原
※令和7年4月から北地区保健センターが健康増進課に統合されます。