- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県対馬市
- 広報紙名 : 広報つしま 令和7年9月号
【文化をみんなに】
はじまる!
全国規模の文化の祭典である「ながさきピース文化祭2025」が始まりました。9月14日から11月30日までの78日間、県内各地で様々な催しが開かれます。対馬市でも全国から作品を募集して開催する「短歌の祭典」をはじめ、対馬で文化活動を行う人たちの発表の場や、対馬の歴史を学ぶイベントが予定されています。
◆ながさきピース文化祭2025(国民文化祭)とは
国民文化祭は、各地で行われている文化活動を全国的規模で発表、共演、交流する機会を作ることで、国民の文化活動へ参加する機運を高め、これをきっかけに新しい文化活動が生まれることを目的に開催される、国内最大規模の文化の祭典です。昭和61年度から各都道府県が持ち回りで行っており、平成29年度からは全国障害者芸術・文化祭とともに開催されています。
古代から日本と世界中の人々が交流する窓口であり、その交流によって独自の文化が発展してきた長崎県で開催される今回の文化祭は、ピース(平和)な時だからこそ、文化を楽しむことができる文化芸術を通じて、平和を長崎から国内外へ発信しようという思いを込め「ながさきピース文化祭」と名付けられました。11月30日までの期間中、県内各市町で、毎年全国で行われている文化の全国大会や各地域の特徴に合わせたイベントが行われます。
◎ながさきピース文化祭のロゴマーク。(本紙PDF版5ページ参照)平和の象徴の「鳩」と、文化を育み、未来へつなぐ「手」がモチーフ
▽対馬で短歌の全国大会が開催
対馬市では短歌の全国大会が開催されました。短歌は、五・七・五・七・七の31の音で表現する日本独自の短い詩です。和歌とも呼ばれ、平安時代から日本で親しまれてきました。大会では、全国各地から短歌を募集し、対馬で入賞作品の発表と選評が行われます。・現存する最古の歌集「万葉集」には、対馬を題材にした約40首の短歌があり、歌碑が各地にあります。(写真は対馬グリーンパーク)
▽対馬の子どもたちも短歌作りに挑戦
今回の大会には、全国の約1300人から、2000点を越す作品が寄せられました。作品の中には、対馬の子どもたちが詠んだ短歌も多くあり、対馬や自分が好きなことを31音で表現しました。今年度で閉校する、豆酘中学校でも、5人の生徒たちが短歌作りに挑戦、それぞれ思い思いの作品を作り提出しました。
[豆酘中学校2年生 勝井 福さん]
応援しているプロ野球チームをテーマに作品を作りました。試合中、選手がホームランを打った時に感じた気持ちを言葉にしました。
◆短歌の祭典 表彰式
全国から募集した短歌作品の入賞者の発表や入賞作品(一部)の講評を行います。また、万葉集に造詣の深い花井しおり氏(人間環境大学教授)並びに、対馬高等学校の生徒による記念講演を実施します。日時:令和7年11月2日(日曜日)9:00~12:30(予定)
会場:対馬グランドホテル